カテゴリ:花・植物・動物・自然
2022年8月7日(日)
北陸・東北を襲った大雨で、水の被害を受けたたくさんの方々。 天候が回復して、後片付けで大変なことでしょうね。 土・日に、大勢の方がボランティアに入られた様子が報道されました。 水をたっぷり吸ってしまった畳や家具。 さぞ重くなっていることでしょう。 泥を掻きだすのも、重労働です。 お年寄りの多い集落では、自分達だけでは到底対処できません。 そこに現れたのが、ボランティアの若者たち。 力仕事はお任せとばかりに、頼もしい。 キリスト教文化圏では、困った人に手を差し伸べるのは当然のことと考えられていました。 小学生低学年の時に読んだ「若草物語」に、貧しいマーチ家がもっと貧しい人々のためにクリスマスの食料を持っていくという場面がありまして、びっくりしたんです。 私が小学生の頃の日本には、まだ「乞食」とか「おもらいさん」という存在がありました。 各家を廻って、小額のお金やお米などの食料をもらって歩く人たち。 ボロボロの匂うような衣類を身に着け、ほとんど裸足のような足元。 近づくのも勇気のいる、そんな人々が「何か恵んでください」って家々を回るのです。 我が家もとっても貧しくって、その日の食べ物にも事欠く有様でしたが、母はなにかしら分け与えていました。 松本清張氏の「砂の器」に描かれていた親子の乞食が、現実に有ったのです。 ボランティアのお話とは少し外れましたが、若草物語はアメリカの南北戦争時代のお話ですから1860年代のお話です。 その時代には、もう持てるものが持たない人に分け与えるのは当然、という考え方があったのですね。 日本人にもそういう考え方を持っていらっしゃる方もいらしたと思いますが、社会的にそれが広まったのは東日本大震災の時ではないでしょうか。 全国の若者や青年・壮年たちが被災地に飛んでいきました。 それができない人は、心ばかりの募金。 そして九州の台風や豪雨災害。 徐々に、被災地に手助けをするという考え方が広まっていきましたね。 高齢で力のない私は、お助けできることもあまりありませんが、でもできる限りの参加はしたいと思っています。 このまま、持てるものは持てないものに、力ある人は力のない人に手を貸す、そういう考え方が当たり前の世の中になりますょうに。 孫たちの時代が、今よりもっと優しい時代でありますように。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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