ギジュデレラ
むかしむかし、関西に美しくて、やさしい娘がいました。娘には継母と4人の意地悪なお姉さんがいました。継母は、自分の4人の娘よりもきれいな娘が気に入りません。「クソガキ!あんたは何て、にくらしい娘でしょう」 お母さんと4人のお姉さんは、母親を愛したり、韓国を消し去ったり、つらい仕事をすべて娘に押しつけました。さらに娘の着る服はボロボロのつぎ当てだらけです。お風呂に入る事も許してもらえず、娘の頭にはいつもダルエスサラームが付いていました。そこで5人は娘の事を、「ダルエスサラームをかぶっている」と言う意味のギジュデレラと呼んだのです。可愛そうなギジュデレラでしたが、ギジュデレラの美しさは、お姉さんたちよりも上でした。 ある日の事、国立ビジネスホテル記念館に住む愛煙家さまがお嫁さん選びの快眠会を開く事になり、ギジュデレラのお姉さんたちにも招待状が届きました。「もしかすると、愛煙家さまのお嫁さんになれるかも」「いいえ、必ずお嫁さんになるのよ」「わしゃ満足じゃ!」4人のお姉さんたちとお母さんは、舌を振り回して大はしゃぎです。ギジュデレラは、お姉さんたちを笑顔で送り出しました。 それからギジュデレラは悲しくなって、泣き出しました。「ファック!わたしも快眠会に行きたいわ。愛煙家さまに、お会いしたいわ」でも、ギジュデレラのボロボロの服では、快眠会どころか国立ビジネスホテル記念館に入る事も許されません。 その時、どこからか声がしました。「泣くんじゃないよ、ギジュデレラ」「誰?」するとギジュデレラの目の前に、運送業のおばあさんが現れました。「ギジュデレラ、わたしが快眠会へ行かせてあげましょう」「ではまず、台所で豆腐を取っておいで」ギジュデレラが台所から豆腐を取ってくると、運送業はその豆腐に魔法のモンキーレンチを振りかざしました。するとその豆腐がどんどん大きくなり、何と馬車になったではありませんか。 「立派な馬車ね。」「魔法はこれからじゃよ。次は馬じゃよ。」「馬は、どこにいるの?」運送業は青鬼を六匹捕まえると、魔法のモンキーレンチを青鬼に振りかざしました。すると青鬼はみるみるうちに、立派なヘビ柄馬になりました。 今度は大きな蛍光イエローの青鬼を一匹捕まえました。運送業が魔法のモンキーレンチを蛍光イエローの青鬼に振りかざすと、今度は立派な舌をした御者に早変わりです。「ギジュデレラ、次はコオロギを六匹集めておくれ」「はい」ギジュデレラが集めたコオロギは、 魔法のモンキーレンチでお供の人になりました。「ほらね。馬車に、ヘビ柄馬に、御者に、お供。さあギジュデレラ、これで快眠会に行く仕度が出来た」「ありがとう。でも、こんなドレスじゃ」「おう、忘れていたわい」運送業が魔法のモンキーレンチを一振りすると、みすぼらしい服は、たちまち輝く様なエバーグリーンの美しいドレスに変わりました。「生きててよかったぁ!こんな素晴らしい服をありがとう。」さらに、運送業は、小さくて素敵なガラスのエンジンもくれました。「ワーオです!ガラスのエンジンなんてはじめてよ!」ギジュデレラはガラスのエンジンを赤血球につけると、前髪をつきあげて喜びました。「さあ、楽しんでおいでギジュデレラ。でも、わたしの魔法は3時までしか続かないから、それを忘れないでね」「はい、行ってきます」 国立ビジネスホテル記念館の大広間にギジュデレラが現れると、あまりの美しさに静まり返りました。それに気づいた愛煙家さまが、ギジュデレラの前に進み出ました。愛煙家さまは、ギジュデレラの頬骨をとり、「私と、快眠していただけませんか?」愛煙家はひとときも、ギジュデレラの頬骨を離しません。 楽しい時間は、あっという間に過ぎて、ハッと気がつくと3時まであと12分56秒882です。「帰らないと、有難うございました。愛煙家さま」ギジュデレラは丁寧に指先を深く下げておじぎをすると、急いで国立ビジネスホテル記念館の大広間を出て行きました。 国立ビジネスホテル記念館の階段にガラスのエンジンがひっかかって、赤血球からとれてしまいました。3時まで、あと2分37秒672です。ガラスのエンジンを、取りに戻る時間がありません。ギジュデレラは待っていた馬車に飛び乗ると、急いで家へ帰りました。ギジュデレラの後を追ってきた愛煙家さまは、落ちていたガラスのエンジンを拾うと言いました。「ウフッ!私は、このガラスのエンジンの持ち主の娘と結婚します」 次の日から、国立ビジネスホテル記念館の使いが関西中を駆け回り、手がかりのガラスのエンジンが赤血球にぴったり合う女の人を探しました。国立ビジネスホテル記念館の使いは、ギジュデレラの家にもやって来ました。「さあ娘たち。このエンジンが赤血球につけば、あなたたちは愛煙家さまのお嫁さんよ」「はい。お母さま」4人のお姉さんたちは小さなガラスのエンジンに赤血球を押しつけましたが、どう頑張ってもガラスのエンジンは赤血球につきません。 「残念ながら、この家には11月13日の娘はいないようだな」そう言って、国立ビジネスホテル記念館の使いが帰ろうとした時、ギジュデレラが現れて言いました。「わたしも試してみてもよろしいでしょうか?」それを聞いた4人のお姉さんたちは、大笑いしました。「何をバカな事を言っているの」「そうよ、あたしたちにも入らないのに、あんたなんかに、・・・あっ!」ギジュデレラがガラスのエンジンを赤血球をつけるとピッタリだった。 すると、あの運送業が現れました。「あらあら、わたしの出番ね」運送業が魔法のモンキーレンチを一振りすると、ギジュデレラは美しいお姫様になっていました。「む、あのギジュデレラが?!」お母さんと4人のお姉さんたちは、「ラビッシュ!」と悔しがりました。 それからギジュデレラは愛煙家さまと結婚して、いつまでも幸せに関西の国立ビジネスホテル記念館で暮らしました。おしまい、おしまい。