観光ネタ2-宮殿見学
今回はモスクワとペテルブルクであわせて三つの宮殿を見ました。それらはどれも時代が違うため、テイストも三様でした。1.コローメンスコエ モスクワ南部にある歴史公園。 17世紀以前、まだロシアのツァーリが 長袖のネグリジェの分厚いみたいの〈カフタンという〉を着て 毛皮のついた王冠をかぶっていたような、 ロシア的な時代の建物を移築して保存しています。 建物の壁はおそろしく厚く、 天井は低く、窓はものすごく小さい。 こんな昼間でも暗い建物で、 日が短い冬場はいったいどうなっていたんだか。 暗い、暗すぎる。 建物内部の壁に、おどろおどろしげな らせん模様が描かれていることもあります。2.エカテリーナ宮殿〈ツァールスコエ・セロー〉 ペテルブルク郊外にある、 ロマノフ王朝の夏の離宮です。 最近は「琥珀の間」が復元されたことで有名。 18世紀初め、ピョートル大帝は おどろおどろしいモスクワ文化を嫌って ペテルブルクに遷都、徹底的な西欧化を図りました。 そのため、この宮殿は完璧な西欧風。 でも、ほんとうに何もかもそのままとりいれたので、 金は塗るわ鏡はあるわ真珠は貼るわ琥珀も貼るわ いやそれはやりすぎでしょう、どれか選ぼうよ、 というくらい装飾が過剰。3.冬宮、エルミタージュ ペテルブルクにある、ロシア帝国の中心だった宮殿です。 これももとは18世紀の建造ですが、 皇室代々の住まいだったために後世リフォームされて、 絢爛豪華でも、瀟洒なものになっています。 19世紀に入って、 西欧趣味がロシア的に洗練されたということなのか、 私たちの感覚に最も近い時代だからということか。余談ですが、宮殿を見学中、飾ってあった肖像画にそっくりだと友人たちに言われました。誰の絵かというと、ピョートル大帝の娘でエカチェリーナ2世の夫のお母さんにあたる皇女。…うーん微妙にマイナーだなぁ、説明してもインパクトに欠ける…かわりといってはなんですが、私の誕生日はピョートル大帝と同じです。(だからどうした。)