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カテゴリ:初音ミク龍騎
初音ライダー龍騎 第13話 「Sadist Luka」 巡音ルカは私服に着替えてビルを出て、MEIKOに声をかける。 ルカ「MEIKOさん。」 MEIKOは振り向いた先にルカの姿を確認した。 MEIKO「!ルカ・・・」 ルカ「お久しぶりです。立ち話も難ですから、そこのお店で一緒に食事、どうですか?」 ルカは礼儀正しく挨拶した後、MEIKOを食事に誘う。 MEIKO「・・・ごめんね。そんな気分じゃないのよ。」 ルカ「面白いものがあるんです。」 MEIKO「面白いもの?」 ルカはMEIKOを逃すまいとしているだけだが、MEIKOは疑念を抱く。リンやレンのことは彼女は知らないはずだ。だがMEIKOは結局、ルカの強引なまでの誘いを断りきれなかった。 ルカとMEIKOは仏料理店「La Salle」に入り、適当な席に腰を下ろした。 MEIKO「それで、何?」 MEIKOは無愛想な少女店員からメニュー表を受け取りつつ、ルカに問う。 ルカ「今、面白いゲームがあるんです。ちょっと私に付き合ってくれませんか?」 MEIKO「面白いゲーム?何・・・?」 ルカ「MEIKOさん、仮面ライダーですよね?」 MEIKOは驚いて息を飲んだ。ルカはさらに話を続ける。 MEIKO「なっ・・・何?」 ルカ「知ってますよ。とぼけなくてもいいじゃないですか。私も持ってるんです、これ。」 ルカは紫色のカードデッキを取り出した。中央にはコブラを模したレリーフが入っている。 MEIKO「・・・それで、どうしたいの?」 ルカ「ライダーになって私と戦ってほしいんです。断るなら、このお店の中の人全員、モンスターのランチにして差し上げますよ。」 MEIKO「・・・あなた、正気?」 ルカ「当然、至極真剣です。」 ルカは悪意を隠そうともせず、脅迫するようにMEIKOに宣戦布告する。MEIKOがここで断れば、ルカは早かれ遅かれ、この店のスタッフ・客を問わず、全員をモンスターに捕食させるだろう。MEIKOはそう確信した。 MEIKO「・・・分かった。」 ルカ「さすがMEIKOさん。話が分かる。」 ルカとMEIKOは席を立ち、人目の付かない場所に移動する。 そして鏡のある場所に来て、最初にカードデッキをかざしたのはルカの方だった。 ルカ「変身!」 ルカは顔の近くに持ってきた右手を瞬時に裏返してポーズを取り、カードデッキをVバックルにセットする。ルカの体にコブラの意匠を持つ紫の仮面ライダー・王蛇の姿がオーバーラップされ、巡音ルカは仮面ライダー王蛇へと変わった。 ルカ「それじゃ、待ってますよ。」 王蛇は首を軽く回した後、鏡の中に入っていった。 MEIKO「今度はルカがライダーに・・・どういう狙いなの?オーディン・・・」 MEIKOは疑惑を抱きつつ、ゾルダのカードデッキを鏡にかざしてVバックルを呼び出す。 MEIKO「変身!」 MEIKOはポーズを取り、仮面ライダーゾルダへと変身した。 その頃、ミラーワールドにおけるデパート「スマートブレイン」の地下駐車場ではレン=ナイトとハク=ガイがライドシューターから降りて戦闘準備をしていた。両者はそれぞれカードリーダーにアドベントカードをセットし、武器を呼び出す。 「SWORD VENT」 「STRIKE VENT」 ナイトはウィングランサーを手にしてガイに斬りかかる。ガイはナイトの一撃をかがんで回避し、ナイトにメタルホーンの一撃を浴びせる。 レン「ぐッ!・・・くそ!」 攻撃を喰らったナイトは次のカードを使用する。 「GUARD VENT」 ナイトはウィングウォールを身に纏う。だがガイは鼻で笑い、メタルバイザーにカードをセットした。 「CONFINE VENT」 音声の後、ウィングウォールはかき消された。 王蛇はコブラの頭を模した杖型のカードリーダー・ベノバイザーにカードをセットした。 「SWORD VENT」 ゾルダはマグナバイザーを王蛇に向けて発砲する。王蛇は先に呼び出したベノサーベルで銃撃を防ぎつつ、ゾルダに接近する。そして王蛇は上半身を捻って剣を振りかぶり、ゾルダに剣撃をお見舞いする。 MEIKO「うッ!」 ゾルダは弾き飛ばされ、壁にぶつかった。 ルカ「面白いでしょう?戦いは。こんな楽しく人を殺せるものなんてありませんよ?」 MEIKO「・・・それはよかったわね!」 王蛇は戦いの面白さを語るが、ゾルダは適当に流し、カードデッキからカードを取り出してマグナバイザーにセットした。 「SHOOT VENT」 ゾルダはギガランチャーを呼び出して撃つが、王蛇は側転してランチャーの弾を回避した。 ガイに次第に追い詰められていくナイトは、起死回生に必殺技を繰り出そうと考えた。 レン「・・・これで決めてやる!」 「FINAL VENT」 ナイトは「FINAL VENT」のカードをダークバイザーにセットした。だが、ガイは即座に対処法を取る。 「CONFINE VENT」 出てきたダークウィングはかき消され、ナイトの「FINAL VENT」は無効化された。 ハク「・・・必殺技は使わせない。」 ガイは左手の指を振って挑発する。そして直後にメタルホーンでナイトを弾き飛ばす。 レン「うっ!」 ナイトは吹っ飛び、壁にぶつかって倒れた。ガイはとどめと言わんばかりに、カードを抜いて左肩のメタルバイザーに投げ入れる。 ハク「・・・今度こそ私の勝ちだね?」 「FINAL VENT」 ガイはメタルゲラスに乗ってメタルホーンを突き立て、ナイトに突進していく。 レン「・・・!」 万策尽きたナイトの頭に自分の「死」がよぎる。途端、怖くなり手足が震え出した。だが、そんなナイトの目の前に龍騎がドラグシールドを持って現れ、ガイの攻撃を弾いた。 レン「・・・ミク姉!?」 ミク「もう止めよう、こんなこと・・・悲しいとか、虚しいとか思わないの!?」 龍騎はガイを説得しようとする。ガイは一瞬心が揺らいだが、戦いを降りることはできなかった。 ハク「・・・たとえそうでも、もう退けないんだ・・・」 ガイは龍騎の説得を振り切って2人に挑む。その後方の離れたところでは、ゾルダと王蛇が戦っていた。 MEIKO「・・・」 ゾルダは龍騎ら3人に気付き、カードを取り出してマグナバイザーにセットする。 「FINAL VENT」 音声と共にマグナギガが出現し、その武装を開放する。王蛇は後ろを振り向き、龍騎らの方へ走った。 MEIKO「遅い!」 ゾルダはトリガーを引き、マグナギガの全武装を撃ち出す。ミサイル、ビーム、ランチャー、バルカンが一斉に射出され、ゾルダの正面全てを焼き払う。 ミク・レン・ハク「うわああああああああああ!」 龍騎、ナイト、ガイ、王蛇、4人のライダーが大爆発に飲まれていく。 MEIKO「・・・」 ゾルダは大爆発の後、無言でその場を去っていった。 ミク「う・・・」 レン「何なんだ・・・」 龍騎とナイトは爆発の余波で少なからずダメージを負った。だが王蛇は咄嗟にガイの後ろに回り込み、ガイを盾にして自分はほとんど無傷だった。そして、王蛇の盾にされたガイは直撃を受け、瀕死となった。 ハク「・・・あ・・・あんた・・・よくも・・・」 ルカ「ええ。おかげで助かりました。」 王蛇はドッと倒れたガイに皮肉交じりの礼を言い、ヤクザキックでガイを蹴り飛ばす。ガイは倒れたまま転がって行った。 ルカ「ふふっ。それじゃ、Finishといこうかしら。」 王蛇はベノバイザーにカードをセットした。 「FINAL VENT」 王蛇はコブラ型の契約モンスター・ベノスネーカーと共に走り、十分勢いをつけたところでジャンプし、空中で宙返りする。 ハク「・・・・・・やだ・・・死にたくない・・・」 ガイは恐怖に引き釣られ逃げようとするが、目の前の「死」の恐怖に怯え、立つことさえできない。背中から後退りしていくだけだった。 ルカ「がああああああああああああ!!!!」 ハク「グ・・・バァァァァァァー!!!」 王蛇はベノスネーカーの猛毒ブレスに乗ってガイを連続で蹴りつける。ガイは王蛇の連続蹴りを喰らい、ライダーアーマーがショートするように破裂し、砕け散った。ガイのライダーアーマーを失ったハクは血を吐いて倒れ、絶命した。ハクは既に死亡しているのだが、王蛇はそこからハクの首の骨を容赦なく踏み潰した。ハクは首を根っこから潰されて再び血を吐き、頭が変な方向に曲がり、そのままミラーワールドに消えていった。 ミク「そ、そんな・・・」 ルカ「クククク・・・ッハハハハハハ!ハハハハハハ!アーッハッハッハッハッハッハッハ!!」 ミク「っ・・・何でこんなことができるの!?」 ルカ「あら、次はあなたが相手してくれるの・・・でも、今日は十分楽しめたから。それじゃ、またの機会に遊びましょう、ミクちゃん♪」 龍騎は狂ったように笑う王蛇に突っかかるように問うが、王蛇は満足したらしく、龍騎をたしなめて去って行った。 ミク「今の声・・・」 レン「・・・」 龍騎は声を聞いて王蛇が誰か分かり、呆然とした。一方ナイトは無言で王蛇を凝視した。 弱音ハク/仮面ライダーガイ 脱落 CONTINUE THE NEXT TUNE
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最終更新日
2019年05月17日 13時39分28秒
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