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カテゴリ:初音ミク龍騎
初音ライダー龍騎 第33話 「SURVIVE×2」 MEIKO、KAITO、重音テトの3人は「ボカロ荘」のリビングで話をしていた。 テト「まずはこれを見て。」 テトは持ってきたアタッシュケースをテーブルの上に置き、中を開いてみせた。中には札束がざっとまとめて1千万はある。 MEIKO「・・・このお金を私たちに?」 テト「そ。でももちろん条件がある。」 MEIKOはこれだけの大金を渡そうとするテトを当然怪しむ。テトのほうも当然、そこには条件をつける。 KAITO「条件・・・?」 テト「僕も君たちの仲間に入れてほしいの。君たち強いし、仲間思いだし?」 テトはまず「自分を仲間に入れてほしい」と言う。さらに言えば、彼らの仲間である龍騎=ミクやナイト=レンを殺してほしいところだが、すぐにそこまでは無理かと思い、ひとまずは「自分を味方に入れる」ことを条件とした。 テト「君たちだって生き残りたいでしょ?だったら、味方は1人でも多いほうがいい、と思わない?」 だが、KAITOは釈然としない。 KAITO「何か、勘違いしてないか?」 テト「何が?」 KAITO「俺たちはミラーワールドを閉じて戦いを止めるべく動いてる。だが君の態度を見てると、俺たちに協力するとは到底考えにくいんだ。」 MEIKO「・・・分かった。」 KAITO「めーちゃん!?」 MEIKOはテトの提案にすんなり賛成する。KAITOは驚いて止めようとするが、MEIKOは左腕を横に突き出してKAITOを静止する。 テト「ありがとう!」 MEIKO「ただし、報酬は働きに応じて上げてくれる?」 テト「もちろん、報酬は働きぶり次第で追加する。それじゃ、今度打ち合わせしたいけど・・・」 MEIKO「都合の良い日を後日連絡するわ。」 テト「分かった。あ、カードデッキ返してくれる?」 MEIKOとテトは一通りの打ち合わせをした後、テトはMEIKOからインペラーのカードデッキを受け取って「ボカロ荘」を後にした。 KAITO「めーちゃん、いいのか?安請負した挙句、カードデッキまで返して・・・」 KAITOはテトの話に随分乗り気で請け負ったMEIKOに理由を聞く。 MEIKO「大丈夫でしょ。先にカードデッキの中身を見たけど、契約カードがブランクになってたから、あの娘に戦力は無かったし。ここはひとまず、あっちの言い分を聞き入れておいて、その間にどうするか考えましょう。」 KAITO「でもな・・・」 MEIKO「打ち合わせの日を後日連絡するって言ったでしょ?これが1年先か2年先か…」 KAITO「…なるほど。」 そのころ、ミクは黒いミクと街で話をしていた。 ミク「・・・あなたは一体誰?何で私と同じ格好してるの?」 ミク「…わからない。ただ、お前に興味を持って見ていたらお前と同じような容姿になった。」 ミク「何、それ?」 ミク「私はミラーワールドの存在だから。」 ミク「へ?どういうこと?」 黒いミクは自分のことを少し話す。だが、ミクにはさっぱり分からない。ミクはもっと聞き出そうとする。しかし、その後ろから聞き慣れた声が阻むように聞こえた。 レン「…いた。」 ミクの後ろにレンが現れた。 レン「ミク姉、オレと戦えよ。」 ミク「へ?レン、何言ってるの?」 レン「いいから戦え!」 レンはそう言ってナイトのカードデッキを取り出し、鏡面にかざしてVバックルを呼び出す。 レン「変身!」 レンはVバックルにカードデッキをセットしてナイトに変身し、ダークバイザーをミクに突き立てる。 ミク「レン、何するの!?」 レン=ナイトの突然の宣戦布告にミクはたじろぐ。 レン「戦えって言ったろ。オレと!」 ナイトはダークバイザーを振るい、ミクを追い詰める。さらに、ダークバイザーに「TRICK VENT」のカードを挿入する。 「TRICK VENT」 6体のナイトはミクを取り囲んで追い詰め、ダークバイザーを突き立てる。 ミク「…分かった。」 ミクは覚悟を決めたかの如く、龍騎のカードデッキを取り出して鏡面にかざし、Vバックルを呼び出す。 ミク「変身!」 ミクは龍騎へと変身し、カードデッキから「SURVIVE」のカードを取り出し、ドラグバイザーにセットする。 「SURVIVE」 龍騎は龍騎サバイブへと変身し、ドラグバイザーツヴァイに新たなカードをセットする。 「TRICK VENT」 ナイトが斬りかかろうとした瞬間、龍騎は2体に分身し、そして次第に分身の数を増やし、最終的にはナイトと同じ6体にまで分身した。 龍騎サバイブとナイトはミラーワールドへ入り、それぞれ1vs1に分かれて戦っていく。1組は橋の上へ、1組は橋の下へ、1組はショッピングモールの方へ、残り3組は街中にとどまって各個に戦いを演じる。 街中に留まったナイトの本体はダークバイザーを振るって龍騎サバイブに斬りかかる。龍騎サバイブは少し後ろに下がってナイトの斬撃を回避する。だが、ナイトは怯まずに次の斬撃を龍騎サバイブに入れようとする。龍騎サバイブはドラグバイザーツヴァイを右手でかざしてナイトのダークバイザーを受け止める。 ミク「レン、何があったの?」 レン「…」 龍騎サバイブはナイト=レンに何があったか問う。しかし、ナイトは答えない。ナイトはパワー勝負は不利と見て一歩下がり、周りにいる分身を集めて龍騎サバイブに斬りかかる。 龍騎サバイブもまた周囲の分身2体を集めてナイトと応戦する。1体のナイトが龍騎サバイブに斬撃を入れようとするが、龍騎サバイブの分身体がこれを阻み、ドラグバイザーツヴァイを掲げてナイトの斬撃を受け止め、そのまま力ずくでナイトを弾き飛ばした。弾き飛ばされたナイトの分身は消滅した。 残った2体のナイトは同時に龍騎サバイブに斬りかかる。しかし、ナイト2体分の斬撃を龍騎サバイブはドラグバイザーツヴァイの刃・ドラグブレードで軽々受け止め、ナイト2体を軽く弾いた。 よろけたナイトは別のカードをセットし、攪乱戦法を取ろうとする。 「NASTY VENT」 ダークウィングが上空から超音波を放つ。龍騎サバイブは思わずよろけ、分身体も消えてしまう。ナイトはこの隙を突いて、再び龍騎サバイブに2体で斬りかかる。しかし、即座に態勢を立て直した龍騎サバイブは右腕で分身ナイトの胸部に鉄拳を入れ、ナイトをよろけさせる。その隙に分身ナイトにドラグブレードの斬撃を入れ、分身を消滅させた。焦ったナイトはもう1枚のカードをセットする。 「SWORD VENT」 ナイトはダークバイザーとウィングランサーの二刀流で龍騎サバイブに挑む。しかし、龍騎サバイブがドラグバイザーツヴァイを軽く振るっただけでナイトは軽くいなされてしまう。パワー差は歴然としている。 それでもナイトは怯まず、再び龍騎サバイブに斬りかかる。ナイトはウィングランサーを龍騎サバイブに突き出す。龍騎サバイブがこれを受け止めたとき、ナイトは左腕のダークバイザーを龍騎サバイブに突き立てようとする。しかし、龍騎サバイブはナイトの足を蹴って挫き、ナイトをよろけさせる。そして、龍騎サバイブはナイトの右腕を狙い、ドラグバイザーツヴァイを振るってナイトの腕からウィングランサーを弾き飛ばす。ナイトは大きくよろけ、ウィングランサーを失う。しかし、ダークバイザーを構え、龍騎サバイブに懲りずに斬りかかる。龍騎サバイブはゆっくりとナイトに歩み寄り、ナイトの左腕に斬撃を浴びせる。ナイトはダークバイザーをも手放し、丸腰となってしまった。 だが、それでもナイトは龍騎サバイブに挑もうとする。武器を全て失ったナイトは素手を構え、龍騎サバイブに殴りかかる。しかし、龍騎サバイブはナイトのパンチの連打を軽々と回避し、カウンターでナイトの鳩尾に拳を入れ、ナイトを殴り飛ばした。 レン「くっ…」 殴り飛ばされたナイトは大きくよろけ、地面に膝をついた。同じころ、別行動となっていたナイトの分身たちも龍騎サバイブの分身たちに敗れたのを感じた。ナイトは敗北を悟った。 レン「…」 ミク「レン…」 龍騎サバイブはナイトに歩み寄ろうとする。そんな矢先、ナイトの背後からブーメランのようなものの斬撃がナイトを襲った。 レン「うあっ!?」 ナイトはドっと倒れた。ナイトの背後には鳳凰型モンスター・ガルドミラージュが立っていた。ガルドミラージュは宝輪を持ち、ナイトに襲いかかろうとする。倒れたナイトにはガルドミラージュと戦う力は残っていない。龍騎サバイブは身を挺してナイトを庇い、ガルドミラージュの斬撃を受けてしまう。 ミク「うぅッ!」 龍騎サバイブは斬撃を受けてよろける。その直後、サバイブの変身が解け、元の龍騎の姿へと戻ってしまった。ガルドミラージュはこれを好機と見たのか、龍騎に襲いかかる。しかし、直後に砲弾の直撃を受けて大きく飛ばされた。龍騎が目を遣った先にはギガランチャーを構えたゾルダが立っていた。 MEIKO「ミク!レン!」 ゾルダはギガランチャーを置き、マグナバイザーを構えて龍騎らに駆け寄ろうとする。直後にライアも到着し、ライドシューターを降りて龍騎らに駆け寄る。ガルドミラージュはゾルダらに標的を変え、宝輪を持ってそちらに襲いかかろうとする。 ライアはそれを察知したようにカードデッキから「SURVIVE」のカードを取り出し、エビルバイザーにセットした。 「SURVIVE」 ライアの周りを青い風が包む。エビルバイザーは風を帯びて大弓型のエビルバイザーツヴァイへと強化され、ライアの各部にも金色の装飾が追加され、身体能力が強化され、ライアサバイブへとパワーアップした。 KAITO「ッ!」 ライアサバイブは速攻でガルドミラージュに駆け寄り、その腹部にパンチを入れる。その威力にガルドミラージュは腹を抑えてのけぞる。ライアサバイブはそこからさらにガルドミラージュを蹴り飛ばす。ガルドミラージュは大きく蹴り飛ばされ、地面に倒れた。ライアサバイブはその隙にエビルバイザーツヴァイにカードをセットする。 「SHOOT VENT」 ライアサバイブはエビルバイザーツヴァイを構える。エビルバイザーツヴァイから光の矢が発射された。光の矢はそのまま直進してガルドミラージュを貫き、撃破した。 KAITO「…ふぅ。あれ?ミク?」 ライアらは周囲を見渡すと、龍騎=ミクの姿がいないことに気づいた。 一方のミク=龍騎は一足先にミラーワールドを後にし、先の黒いミクがいた場所へきていた。しかし、黒ミクの姿はなかった。 ミク「何なんだろう、あの娘は…」 ミクは黒いミクのことを気にかけていた。 テト「・・・どうも胡散臭いんだよね・・・あの女・・・」 テトは独り言をぼやきながら、川沿いを歩いていた。その最中、川岸で倒れているがくぽを発見した。 テト「・・・コイツ!」 テトは倒れているがくぽの元に駆け寄る。 CONTINUE THE NEXT TUNE
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最終更新日
2019年06月06日 23時13分48秒
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