カテゴリ:日々パチンコ
本日の朝刊を見て驚いた。読売、毎日の大手2紙が釘改造問題を取り上げていたからです。毎日新聞に至っては1面(大阪版)で パチンコ台メーカー不正 というおどろおどろしい見出しが付けられている。1面でこのような見出しを見せられるとドキッとする。ただし小さい方の見出しが「くぎ改造 大規模回収へ」となっている
要は件の釘調整問題。読売は社会面でドカーンとやっているが、どちらかというとこちらの方が分りやすいし、おどろおどろしさもない くぎ曲げパチンコ台回収 業界方針 全国数十万台 という見出し。話は夏ごろから私のような私設日記でも伝えているもので、メーカーが検定に持ち込む台は、ベース穴(おまけ穴)に入りやすく、ヘソには入りにくくしているにもかかわらず、店で客に打たせる時はベース穴を塞ぎ、その分ヘソに入るようにしてあるのは許さん、というもの なぜこのようにしているかというと、千円分の玉を買い1度も当たらないとして所要時間が仮に10分だとすると、ベース穴に入ってヘソに入らない場合は抽選を受ける数が減るので、当たる確率も減って玉が出にくくなる。その逆にすると同じ10分でも当たる確率が高くなるため、1時間あたりの出玉が決められている検定に通らない可能性が出てくるからだ 無事検定を通れば後はホール任せ。というか、ヘソに全然入らない台なんて客が打たないから、ベース穴を塞ぐ分、多少ヘソに入りやすくするというのが、ホールの慣習 ただ、この慣習も毎日新聞の記事によると 警察庁によると、不正は、デジタル抽選の回数を増やすため、始動口に玉が入りやすくなる方向にくぎが曲げられていた と、パチンコを知らない人が読むと、パチンコ業界というのはとんでもない不正が横行している印象を与える記事となっている とにかく、お上としては、このような「不正改造」の台は許さん、よってこのような台は回収することになったというのが両記事の趣旨。毎日は大規模回収になる可能性がある、でとどめているが、読売は全国のパチンコ台295万台のうち数十万台に上る大規模な自主回収に乗り出すと断定している さて、記事に対する私の感想だが、まず「始動口に玉が入りやすくなる方向にくぎが曲げられていた」となっているが、言うまでもなく 今のパチンコでヘソに玉が入りやすいなんて思っている客はほとんどいない ということだ。むしろ以前に比べて玉が入りにくくなっていると思っている客がほとんどではないだろうか。さらに忠実に違反台を回収し始めると、数十万台どころか、ほぼすべてで日本中のホールが閉店に追い込まれてしまう そもそも検定時はこのようになっていました、なんて知っているホールがあるのだろうか ただ全く同じ日に大手紙が、このようなドデカい扱いの記事が掲載された意味は大きい。大手紙2紙でデカデカと「回収」と掲載された以上、回収が実行されなければ、ウソになってしまう。お上の敢然とした決意が透けて見える。読売は「自主回収が進まない場合は同法違反で摘発するとしている」とまで踏み込んでいるから自明であろう 記事の趣旨はいずれも射幸性を抑えるためのものとしているが、客はヘソに入りやすいと思っていないのに、お上は入りやすいと思っている。大手紙の記事は、いつの時代もパチンコ=悪という図式の上で作られるが、意識の乖離がとても気になる
しかし、記事にはへー、と思う部分もあるわけで、読売新聞によると検定で合格するには一般入賞口に10分間で数十個の玉が入る必要がある、とある。私も初めて知った。数十個もベース穴に入れば、そりゃあ玉は長持ちする。ヘソに入りやすいとか入りにくいという問題を超越している気はする。というか、だったらそれでいいんじゃないか、とも また客1人の金額が25年前の4倍になっているというデータも興味深い。遊技人口は1150万人で、客一人が昨年1年間で使った金額は213万円らしい。確かに平成に入ったころは1日に6万とか7万とか負けた記憶はあまりない。もっとも213万は使った金額であって、負けた金額ではない。だが、これだけを読むとパチンコを知らない人は年間で200万円も負けるのか、と思うだろう。このあたりは業界側も反論したいところだが、換金は原則的に禁止ということになっているため、それを口に出すことはできないのが苦しい いずれにせよ今日の記事はお上の強い意思表示である あまり明るい気分になれないイブだ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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