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カテゴリ:温暖化
1991年~1993年は懐疑者いわく 肯定論者にとって都合が悪い時期のようだ なぜなら、CO2濃度が上昇していない(?) 時期があるからさ、この時期があるから 懐疑論の本を作り、嘘をついてお金儲けすることが 可能なのですね。 この時期CO2濃度が殆ど上昇していない(ようにみえる)ということは 観測事実として認めてもいいでしょう。 でもその後の懐疑論の論の展開は大問題です 今回はその大問題となっている理論が 定量的にどうなのかということを比較 検討して懐疑論の根本的な理論の何が間違っているか をしめしたいと思う(_ _ まずKeeling博士のデータを紹介しよう。 今1990及び1991年に近い濃度(0.7±0.2ppm程度<このはばは適当>) 上昇をしている年で気温が例年より上昇している年には○ そうでないものに×をつけて区分しますね。 (偏差は一定だから一年前の偏差の差が負なら減少 一年前の偏差の差が正なら上昇というみつもりかたで気温 に○×をつけます。証明は容易でn年目の偏差が Pn-X=Qn<Xは平均値でPnは系列の数値>ならn+1年目の 偏差の差においてQn+1-Qn=Pn+1-Pnが成り立ち偏差の差をみれば 例年にくらべて気温が上昇しているか減少しているか 判定できるでしょう。これが正ならば上昇しているし 負なら減少していると断定できるわけさ。濃度の上昇率と 気温の上昇率の対応を考えるのさ。) 年 濃度(ppm)濃度差 1959 │316.91 │0.91│○ 1960 │317.63 │0.72│× 1961 │318.46 │0.83│○ 1962 │319.02 │0.56│× 1963 │319.52 │0.50│× 1964 │320.09 │0.57│○ 1965 │321.34 │1.25│ 1966 │322.13 │0.79│○ 1967 │324.60 │2.47│ 1968 │325.65 │1.05│ 1969 │326.32 │0.67│× 1970 │327.52 │1.20│ 1971 │329.61 │2.09│ 1972 │330.29 │0.68│○ 1973 │331.16 │0.87│× 1974 │332.18 │1.02│ 1975 │333.88 │1.70│ 1976 │335.52 │1.64│ 1977 │336.89 │1.37│ 1978 │338.67 │1.78│ 1979 │339.95 │1.28│ 1980 │341.09 │1.14│ 1981 │342.75 │1.66│ 1982 │344.44 │1.69│ 1983 │345.86 │1.42│ 1984 │347.14 │1.28│ 1985 │348.99 │1.85│ 1986 │351.44 │2.45│ 1987 │352.94 │1.50│ 1988 │354.19 │1.25│ 1989 │355.62 │1.43│ 1990 │356.36 │0.74│× 1991 │357.10 │0.74│× 1992 │358.86 │1.76│ 1993 │360.90 │2.04│ 1994 │362.58 │1.68│ 1995 │363.84 │1.26│ 1996 │366.58 │2.74│ 1997 │368.30 │1.72│ 1998 │369.47 │1.17│ 1999 │371.04 │1.57│ 2000 │373.08 │2.04│ 2001 │375.61 │2.53│ 2002 │377.43 │1.82│ まあ説明し忘れていたが横に書いてある数字は前年のCO2濃度と その年のCO2濃度の差の絶対値である。 一年前と比較してどれだけppmが 増加しているかが数値的にわかるよね。 (データはなおANNUAL-FITTEDを用いている) 懐疑論者(気温が上昇した結果CO2が上昇する説を支持するもの) いわく、1991~1993年にかけて火山の噴火が起きて、その時発生した エアロゾルが大気を冷却したそうだ(ピナツボ火山の噴火↓) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%8A%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%9C%E5%B1%B1 私はこの火山の噴火に伴うエアロゾル(SO2など)が 太陽光を遮ったりして大気を冷却したという 仮説はある程度妥当性があると思うんだな この理論を信じる人が多いことに おおきく問題はないと思う。問題は その火山のエアロゾルによる冷却に伴って大気中のCO2濃度は 上昇しなかったと考えている懐疑論者が あまりにも多く、この理論が真だと 誤解している懐疑論者があまりにおおいことだ この理論は完全な誤解と言わざる終えない。 上の前年と比較してどれだけ上昇しているか と言う数値を見てもらいたい。この数値だけを 抽出してグラフを作成すると まず前年と比較しても常に正の上昇量 をもつから参考資料のようになんとか 一定の温度にしようと綾里の観測 データに横線を引いているけど 常にこの関数は増加関数であり 増加していないように見ようとすることが すでに不自然なことである。グラフのように 視覚的に訴えかける情報は特に注意して欲しい 視覚的情報が真ではなく、数値によって導かれる 結論こそ真だからね。 次に1991~1992年と同じような上昇をしている 時期を何個か確認できるのではないか? これはマナウロアでやろうがBARROWでやろうが ほとんど結果は同じで例年と比較して大体似たような 上昇をしている時期を数箇所確認できるわけで 同じ上昇率にもかかわらず気温が例年より減少している ときもあれば、気温が例年より上昇している時期もある。 気温が減少しようが上昇しようが1991~1992年 と同じ上昇率でCO2が上昇している時期を複数確認できる 仮に気温が減少した結果CO2が減少すると言う 説が真ならば、(逆に気温が上昇した結果CO2が上昇する という説が真ならば)×や○等ほぼ半々程度に分布するものか 気温が上昇しようが減少しようが同じ上昇率でCO2が増加する のはどういうことなんでしょう? 逆にこのことは肯定論者にも言えそうだね CO2が上昇した結果気温が上昇するなら CO2が上昇しているのに気温が例年よりも 減少している時期もあると、要するに 懐疑論者がついているポイントはグレーゾーンなんですよ 温度は様々なファクターによって変わるし これら少しの例外は今後どうしてこんな 変な自体になっているのか研究が必要だと 私は思います。そしてこのような 懐疑論に対しても肯定論に対しても グレーゾーンをついたところで 懐疑論が真になるようなことはないな お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.04.06 08:36:10
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