ベルギー王立美術館展
今日は、「ベルギー王立美術館展」を観に国立西洋美術館へ。作者別の展覧会に比べて「○○美術館展」という企画はあまり見ないのですが、リンクして頂いているemmittさんに触発され、会期も残り1週間となった今日になってやっと行ってまいりました。「○○美術館展」という企画は、一人の作家を集中的に観ることはできないものの、様々な作家、色々なジャンルの作品を手軽に観ることができるという点では優れていると思います。今回の展示品は当然ベルギー絵画(フランドル絵画)ではありますが、16世紀から20世紀までの広範囲の作品が集められており、大変ヴァラエティに富んでいました。やはり目玉はブリューゲル一族なのでしょうが、その『イカロスの墜落』(ピーテル・ブリューゲル父)がいきなり登場するので、会場ははじめから大混雑。真ん前で観ようとするならちょっと努力が必要です。まあ、会期が終わりに近づいているので混雑は覚悟していたので、仕方なかったのですが。ただやはりDVDではなく映画館で観なければいけない映画があるように、実物を観るべき作品が多いので、非常に充実感はありました。ブリューゲル一族やヴァン・ダイク、ヨルダーンスといった辺りに人気が集中していましたが、私の好きなフェルナン・クノップフやデルヴォー、マグリットといった19世紀以降の作家の作品も少数ながら展示されていたのは嬉しかったですね。企画展のあとは常設展へ。こちらはあまり人が入っていないので、クールダウンに最適でした。国立西洋美術館自体が実に久しぶりなので、変わったなという感じ。「ベルギー王立美術館展」はこのあと、長崎県美術館、国立国際美術館を回る予定だそうです。