The Circling Hour / Iona
【女性Voシリーズ(3)】女性Voをメインとした、おそらく現在最高のケルティックバンド。商用でよくイギリスに行く知人に聞くと、現地でも人気は高いようだ。結成は1988年。翌1989年にジョアンヌ・ホッグが加入し、バンドの根幹が完成する。メンバーは全員敬虔なクリスチャンらしい。1991年に『Iona』を発表、以降アルバム7枚・DVD数点をリリースしている。本作は2006年リリースの8作目。演奏は相変わらず安定しており、いつものアイオナ・ワールドが安心して楽しめる。本作では若干民俗楽器の使用率が高いようで、単なるケルト・トラッドに留まらないような広がりが感じられる。おなじみのユリアン・パイプ(バグ・パイプの仲間)やブズーキに加えてダブロッカなどのパーカッションも効果的。そしてジョアンヌのヴォーカルは相変わらずナチュラルで澄みきっている。派手さがない分、じっくり染み渡る歌で、この辺が人気の素と言えようか。曲ではノリのいい3やドラマチックな4、そして連作の8・9・10あたりが特に良い。またジャケットにあわせたCD本体のデザイン(上の画像)もユニークだ。1.Empyrean Dawn2.Children of Time3.Strength4.Wind off the Lake5.Factory of Magnificent Souls6.Skymaps7.No Fear in Love8.Wind, Water & Fire - Wind9.Wind, Water & Fire - Water10.Wind, Water & Fire - Fire 11.Fragment of a Fiery SunIONA:Joanne Hogg (vo, kb) Dave Bainbridge (g, bouzouki, mandolin, p, kb, or)Troy Donockley (g, bouzouki, vo, uillean pipes) Phil Barker (b) Frank Van Essen (ds, tambourine, darbouka, djembe, bodhran, perc, vln, viola)