東京から関西への帰省には、たいてい車で移動する。
子供がいると何かと物が多くなるし、
じっとしていない暴れん坊3人連れだと、
他人に迷惑のかからない個室のスペースは何にも代え難い。
TeckOnのエコブログではないけれど、
そんな夏休みの車での移動中、
高速道路を通りながら思ったこと
その1
【 なぜトンネルの照明にはLED(発光ダイオード)が使われないんだろう? 】
LEDの特徴として
・ 低消費電力
・ 長寿命
なんていうのがある。
最近では照明用にLEDを使って消費電力を1/5にしたなんていう
省エネタイプのものが出てきているそうだし、
トンネル内の照明の交換なんて大変だろうから
頻度が低い方がいいだろう。
まさに、LED照明なんてぴったりじゃないの?!
省エネだけど、価格が高いのが難点のLED照明。
2050年までに、現状から60~80%の削減なんていう
福田ビジョンがあるのなら、トンネル内照明の置き換えに
国が補助を出したっていいんじゃない?
トンネルがいっぱいある高速道路の照明にLEDが使われたら、
量産体制に一気に拍車がかかって価格が下がり、
家庭用に使われ出したりするかも?!
・・・な~んて思ってLEDについて調べてみた。
省エネ効果を調べるには発光効率ってことで、
wikiで発光効率を見ると
擬似白色(青黄色系)LED 30~100lm/W(150 lm/W程度まで開発中)
となっていて
白熱電球のせいぜい20lm/Wよりは、かるく上回っているものの
高速道路に使われている
ナトリウムランプと比較すると、
低圧ナトリウムランプで120~180lm/W
高圧ナトリウムランプで100~160lm/W
なので、もう一歩およばないようだ。
先の、消費電力を1/5っていう話も、白熱電球と置き換えた場合を考えていて
発光効率が50lm/W。
Wikiで「発光ダイオード」を見ると
白色発光ダイオードの課題という欄に
「大電力を入れると熱が発生して発光効率が下がってしまう」
「100lm/Wとは必ずしも1Wの電力で100lmの光束を得られることを意味しない」
というのを読んで、発光効率だけ比較して
簡単に話がいくわけではないということがわかった。
そっか。。。
信号機の電球からLEDへの置き換えのようにいくレベルでは
まだまだないってことだ。
そんなことを考えていたら、
最近、なんと、ドイツのアウトバーンでは
白色LEDがトンネル照明に使われたという記事が!
日経TeckOn:
独OSRAM Opto社の白色LEDがトンネル照明に,13万時間の長寿命を実現
ドイツのオスラムオプト社製のLEDらしい。
ここの7月の記事にでている
オスラム、白色LEDの輝度と効率で世界記録
というものを使っているのか。
発光効率は136lm/Wとあるので、ナトリウムランプの代わりになるレベルなのかな。
検索をかけて
トンネル照明のスペックをみると
寿命が9千時間から1万8千時間とある。
驚くべきは、先のドイツのトンネルLED照明。なんと寿命が13万時間!
1年や2年で交換しなくちゃいけないものを
15年交換しなくてもいいってすごくないかな?!
そして、他にもいろいろみていると
同じオスラム社製の記事が6月にもあった。
オスラム、中国のLED街灯プロジェクトに向けて中国企業と提携
福田さんも辞めてしまうようだし、
もたもたしていると中国に先を越され
上海リニアのようになってしまうかもしれない。
大学教授のぶっちゃけ話によると、
「白色LEDは製品レベルで100lm/Wを越え、いまでは150lm/Wも市場に投入
研究室レベルでは250lm/Wを達成」
なんて書いてある。
国は次世代高効率照明ということで、ロードマップを作っているようだけれど、
実際に国がきちんとしたリーダーシップを取っていってくれるのを切に願う。