わが社で、仕入れしている商品は、
ほとんど買い取り条件で、
メーカーへは、返品しません。
・・・・・えっ~、本当ですか?
「わたしの店は、オーナーの考えで、委託仕入れで、残れば
メーカーへ返品しますよ。」とあるライバル店の店長が言います。
わが社では、
特に、社長であるわたしが、この業界の委託販売を嫌っているのです。
百貨店は、ほぼ、委託販売で、残れば、
すべて、メーカーへ返品します。(婦人服専門店も、多いです。)
近頃は、消化仕入れ条件も、多くなったようです。
当然リスクは、メーカーにあります。
すると、どういうことになるか???
販売価格が、上がるのです。
わたしは、東京スタイルというアパレルメーカーに
勤めていた時、
委託販売で、苦労した人の1人です。
自分自身が、苦労したので、委託条件は、基本的に
やりません。(一部、イベント・催し物は、委託条件になります。)
どうして、百貨店の仕入れ担当者は、
基本的に買取商売をしないのか?
それはね~、お客様の顔見て、仕入れではなく、
上司の顔を見て、委託というリスクの無い仕入れをするのです。
当時の百貨店の婦人服の担当者は、買取条件を嫌っていました。
(中には、買取条件を取り入れていたバイヤーさんもほんの一部
いました。)
委託販売では、本当に、本当に、本当に、
良い品は、揃えにくいと
思いますよ。
当時の私(東京スタイル時代)
人事異動で、地方百貨店担当になって
買取商売の厳しさを
身につけました。
ある地方百貨店の婦人服バイヤーが言います。
「地方には、地方にある地域密着型というのがある。
都会の百貨店にはない、顔と顔がわかる商売がある。」
「条件が買い取り。これが、緊張感となって、商品構成上
必要なる商品が、必ず入荷してくる。」と
私に、教えてくれました。
今の私も、はっきり言って、 委託商売が嫌いです。
真剣味が、なくなるのです。
条件が厳しいアパレルメーカーほど、
売れます。
(支払い100%です。
支払日を指定されます。)
お客様に、人気があるのです。
今から、17年ぐらい前の話しです。
買取商売は、取引先に返品や、値引きを要求することは、
できません。
でも、売れ筋商品や、新製品が、早く入荷してきます。
わたしは、ココに目をつけ、
業界の常識の逆を始めたのです。
(委託販売が、多い時代に、逆のことに目を向けたのです。)
最初は、心配で、心配で、眠れませんでした。
でも、お陰さまで
我が店が、じょじょに、人気が出てきたのです。
返品できない、だから、真剣になれるのです。
買取だから、メーカーにも、意見が言えるのです。
メーカーにいる、そうあなた、あなたですよ。
営業マンの30歳前半のあなたですよ。
買取の怖さを知ってくださいね。
売れなければ、当然、仕入れ金額が減るのです。
実は、買取りは、小売店にリスクあるのではなく、
メーカー側にあるというのが、私の持論です。
売れなければ、仕入れしなければ、いいのですから。
この考えで、今まで、商売をしてきました。
今後もわたしは、この買取商売を続けます。
だから、営業マンも、意識して、我が店を
細かく、見てくれるのです。
・・・・・・この話しは、独身時代の話しです。
もう、毎週、毎週、東京へ、出かけ
新しい取引先を探したり、売れ筋を集める努力もしました。
時には、お客様に頼まれた商品が無くて、
新宿伊勢丹の出かけ、販売価格で、購入して
お客様に届けたこともありました。
利益は、ゼロ。
経費を考えれば、マイナスです。
毎日が、真剣勝負なのです。
お客様の喜ぶ顔が、見たくて
本当に、本当に、本当に、一生懸命、私は、商品を探しました。
そのお陰で、売り上げも上がり、少しずつ
人気が出てきました。
参考になりますか???