カテゴリ:健 康
人間は、エネルギーとして使用するために、何故脂肪に変えて貯えているのかが理解できてきました。 体重に占める体脂肪の割合を、「体脂肪率(%)」といいます。 例えば、体重60kgで体脂肪率30%の女性の場合、脂肪量は18kgとなります。 同じ量のエネルギーをつくるために、炭水化物やタンパク質では脂肪の2倍以上の量が必要になるということですから、脂肪ではなく炭水化物で貯蔵されていたとすると、単純に計算した場合、この女性の場合、その量は40.5kgとなり、この女性の体重は82.5kgになることになります。 いやぁ、貯えるのが脂肪で良かったですねぇ。
脂肪とは 人間の体内に存在する脂肪には、中性脂肪、脂肪酸、コレステロール、リン脂質の4種類があります。この中でもっとも身近な脂肪が中性脂肪で、豚肉や牛肉などについている白い脂身もこの中性脂肪です。 体脂肪とは 「体脂肪」とは体内にあるすべての脂肪をさす言葉で、最近では家庭用体重計で「体脂肪率」として体内にある体脂肪量を気軽に測る事ができるようになりました。しかし、この測定方法では体のどの部分に脂肪がついているかを調べることはできません。少し前まではダイエットで「体脂肪を燃やす」という表現が使われていましたが、最近は「皮下脂肪」「内臓脂肪」などというように、脂肪を分類して表現することが多くなりました。 中性脂肪とは 中性脂肪は脂肪細胞の中に蓄えられているエネルギー源であり、専門的には「トリグリセリド」といいます。中性脂肪はアルカリ性でも酸性でもなく、その中間の性質をもっているために「中性脂肪」と呼ばれています。血液検査などで「中性脂肪が高い」と言われた場合は、血液中にこの中性脂肪の量が増えすぎているという意味ですね。 中性脂肪には、皮下脂肪、内臓脂肪、血中脂肪と3つの種類があります。脂肪が蓄積される場所によって名称が異なります。 皮下脂肪とは 体を外界との温度差から守る、ぶつかったときなどの衝撃を吸収する、生命維持に必要なエネルギー源となるなどの働きがあります。 皮下脂肪は、備蓄エネルギー用のため燃焼しにくいのが欠点ですが、皮下脂肪は特に女性に多く、女性の美しいボディラインを形作っているのもこの皮下脂肪であり、妊娠や出産時のエネルギーとしても使われます。 内臓脂肪とは 内臓の周囲につく為、外見は痩せて見えますが、体脂肪率を測定すると値が高い人に多い「隠れ肥満型」。 「内臓脂肪」と聞くと心臓や肝臓など臓器の中にたまった脂肪をイメージしてしまいますが、実はそうではありません。内臓脂肪は一般的に腸を覆っている「腸間膜」という薄い膜の周りについています。腸間膜にはもともと脂肪などついていませんが、食べ過ぎて中性脂肪が使いきれない場合は、小腸から近いこの腸間膜に内臓脂肪として蓄えられてしまいます。 このように内臓脂肪はエネルギーが余った際にたまりやすいのですが、逆にエネルギーが不足した場合に使われやすいという特徴もあります。最近では内臓脂肪の過剰な蓄積が健康に影響を及ぼす「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」が注目を集めています。 血中脂肪とは 血液の中に溶けている脂肪です。動脈硬化などを引き起こし、糖尿病、高脂血症、高血圧などの生活習慣病の原因となります。
人の体にある体脂肪には、皮下脂肪と内臓脂肪があります。太ももやお尻につくのは皮下脂肪が多く、太るとおなかのまわりに増えてくるのはおもに内臓脂肪です。太ると目の敵にされる体脂肪ですが、少なすぎてもこまります。寒さや熱から身を守る断熱材や、振動や衝撃から内臓を守るクッションの役割も果たしているためです。女性の場合、ダイエットしすぎて体脂肪が極端に減ると生理が止まることもあり、妊娠や出産に悪い影響を与えることにもなりかねません。
脂肪は決して悪者ではないんですよ!悪いのは必要以上に脂肪を増やし過ぎることなんですね 《続く》 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014/12/05 10:48:34 PM
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