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2014/12/30
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ぶらり鎌倉一人旅 

 

ところで、円覚寺の寺名の由来ですが、今からおよそ700年前の鎌倉時代後半、この円覚寺を建てるために土を掘っていたら、中国唐時代の大乗経典の「円覚経(えんがくきょう)」が出土したことから名付けられたといわれているそうです。そうなんです、実は“えんかくじ”ではなく“えんがくじ”が呼ぶのが正しいんですね。

【唐 門】

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こちらが大方丈の唐門です。これが何年の建造かは判りませんが、歴史的には将軍や執権、天皇やその勅使の為の門で、僧の為の門ではありません。そういう高貴な人達が来るような格式のあるお寺では小さいながらもきちんと格式を整える必要があったということです。

それでは方丈の中に入ってみましょう。

【大方丈】

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本来、方丈は住職の居間ですが、現在では各種儀式などに使用されているそうです。

【百観音】

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方丈の石仏「百観音」は、江戸時代に拙叟尊者が境域に岩窟をうがって、百体の観音石像を祀った事がそのはじまり。

一体一体の表情や姿の違いが面白く、楽しめます。

【心字池】

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方丈背後の庭園には心字池という池があります。心という字をかたどっていることからこのように呼ばれ、禅宗様式の庭になっています。

【紅梅院】

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ここ紅梅院は今も残る塔頭の一つで、円覚寺の最奥にあります。北条時宗の菩提を弔うため建立された黄梅院は、室町時代に入っても足利将軍家などの手厚い保護を受けていくようになります。 

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 室町幕府二代将軍、足利義詮の遺骨が分骨され、黄梅院は次第に足利将軍家の菩提寺ともなっていきました。

【鐘 楼】国宝

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円覚寺拝観の最後は、三門に向かって右手の小高い山の上にある、国宝「洪鐘(おおがね)」を見に行きました。山頂への石段は全部で140段ほどありました。「洪鐘(おおがね)」は、1301年に鋳造されました。建長寺、常楽寺の鐘とならぶ「鎌倉三名鐘」のひとつです。

その隣に弁天堂があり、弁天様がまつられています。この鐘を鋳造したときに、何度やってもうまくいかず、江の島の弁天様のご加護を受け、ようやく完成したことに由来しています。

【弁天堂】

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 花実は、この円覚寺にはもう一つすばらしい国宝があります。それは、塔頭のひとつ「正続院」境内にある神奈川県で唯一の国宝建築である舎利殿です。

鎌倉時代に宋から日本に伝わった禅宗様建築によって建てられており、禅宗様の美しさの典型でもあります。また、舎利とはお釈迦様の骨のことで、円覚寺の舎利殿には鎌倉幕府の三代将軍源実朝が、中国宋時代の能仁寺から請来した仏舎利を安置しています。

この舎利殿は11月3日の文化の日を含む3日間と正月三が日のみ一般公開され、「正続院」境内に入り拝観することができます。 

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弁天堂からの眺めは最高でした。

源頼朝が初の武家政権である鎌倉幕府を開いた古都鎌倉。そこは南を相模湾に面し、それ以外の三方を丘陵によって囲まれた、まさに天然の城塞というべき土地でした。鎌倉幕府が滅び、以降明治時代に至るまで、鎌倉は片田舎の農漁村に戻ったものの、それでも今もなお、当時の武士たちが信仰を寄せた仏教寺院が驚くべきほどの密度で現存しています。短い時間でしたが、700年の歴史を十分感じることができました。

今度はもう少しゆとりをもって、もっとゆっくり歴史を味わいたいですね。

《完》

 

 






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Last updated  2015/03/27 07:25:33 PM
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