鐘の音をバックグランドに

土曜日は先日の日記に書いたエンジニエレのサプライズバ－スデ－パーティーの日でした。

とても長いので全部読みたくない方のために成功したのかしなかったのかだけお知らせします。

答えは・・・めでたく成功しました。

エンジニエレにはその日は友人夫婦を食事に呼んでいるということは言いましたがそれ以上は何も知らないはず。。。招待する友人の奥さんが私からクッキングを習いたい。と言うことで、彼女と私がクッキングしている間、エンジニエレとだんなさんは外でビ－ルでも飲んでいると言うシナリオにしたかったんです。　そして２人が外に出ている間に友人たちが家に来るという設定だったんです。

朝、週末だというのに私は７時から目が覚め、７時半くらいからお料理に取り掛かりました。朝からキッチンでとんとん包丁の音をならし、まだ寝てるエンジニエレがどう思うかな？とか思いながら、でも１０人分の夕食を用意しなくてはいけなかったので極力音を立てずに作っていったのでした。

週末は朝寝坊するエンジニエレなのですがそれでも８時半には起こして、シャワ－を浴びさせ、私は家を掃除したり、クッキングしたりして９時半過ぎに２人でこのごろル－ティ－ンになっている散歩に出かけました。　Barで朝食を済ませ、普通の会話を交わし、でも頭の中ではいろいろとあれしなくちゃとか、これしなくちゃとか考えながら歩いてたんですよ～。

散歩の途中の話の中で、エンジニエレが“XXX（食事に招待する友人）はビ－ルをたくさん飲むからたくさん買っておかないとね～。”なんてて自分から今日のパ－ティ－の手助けをしてくれるコメントをしてくれ、私はうっしっしと思いながら散歩帰りにス－パ－でビールを６本ほど買ってきました。　いろいろな飲み物は数日前から買いだめしておいたのですがすべて隠しておきました。だって４人だけの夕食なのにあれだけの量の飲み物があったらちょっと変ですからね。

当日の朝になってコ－ラやアイスティーそして白ワイン等を冷蔵庫に入れたのですが冷蔵庫がパンパン。　ス－パ－で牛乳を買おうとしたエンジニエレに、牛乳はまだ半分残ってるから今日は買わないで。。。って頼んじゃいました。

冷凍庫のセクションでエンジニエレが“ジェラ－トをデザートに出す？“って聞いてきたんです。私はすでにアイスクリ－ムケーキを１２人分注文しておいたのでス－パ－では買う気はありませんでした。で、一瞬なんて言おうかな～って思ったのですが、ここは正直に言ってしまえ～って思い、”私、すでにアイスクリ－ムケーキ頼んだからここでは買わなくていいよ。。。“って言ったんです。　そうしたら”あ～そう。“って特に何かを疑うこともなくさらっと言ってくれました。

普段私たちが頼むアイスクリ－ムケーキは６人分くらいの小さなものですが土曜日のはその倍です。おそらく私が頼んだのはいつも頼んでるのくらいのだろうと思ってたんじゃないでしょうかね？

朝からすっごく暑かったので散歩から帰ってきたら汗だく。。。またシャワ－を浴びてエアコンをかけて私は水着姿で料理してましたよ。

朝から１０人分の食事を作っていてたまにエンジニエレがキッチンに入ってきたり、出て行ったりしたのですがその時この量を見てどう思うのかな？って思ってたんです。　どう見ても４人分の食事以上ですからね。

お昼くらいにエンジニエレが“このコ-ラは今晩のため？”って聞いてきたんです。“それじゃ-今あけないほうがいいよね～。”って言うエンジニエレ。　そこで“でもXXX夫婦はコ－ラ飲むかな？　あまり好きじゃないんじゃない？”なんて言ってきた。　そこで私は“奥さんがコ－ラ好きだよ。　レストランでもよく頼んでるもん。”と、とっさにうそをついた。。。エンジニエレは疑いもせず、“へ～そうなんだ～。”

ちょっとどきどきしました。　


それからちょっとしてから何気なく、“私たちがクッキングしてる間、あなたとXXXは外にビ－ルでも飲みに行ったら？”って軽く言ったら“今日は暑いからわざわざ外に出ることないしビ－ルも買ってきたんだから家で飲めばいいじゃないか～”って言われてしまいました。　そのとおりです。家はエアコンきいていて涼しいしわざわざお金を出して外にまで飲みに行くことないんですよね。　でもこれを聞いたときにXXX（エンジニエレを外に出してくれる友人）にがんばってどうにかエンジニエレを納得させてもらわないとな～って思いましたね。

そして４時ころ、師匠の冷蔵庫に隠し入れておいてもらったビ－ルを取りに行き、友人（今晩食事に招待するといった友人）宅にそれをまずは預け、友人ににエンジニエレはそう簡単には家から出そうにないのでがんばっていい口実を作ってくれ。。。と言い残し、私は注文しておいたアイスクリ－ムケーキを取りに行きました。

あまりの暑さにアイスクリ－ムケーキが溶けないかとっても心配でしたが大きなハッポ－スチロ－ルの箱に小さなドライアイスを入れてもらったので家に帰ってきてから確認したのですがまだまだ大丈夫でした。

ちょうど家に帰ってきたらエンジニエレはお昼ねしてたのでその間に冷凍庫へ入れてしまい、この大きなアイスクリ－ムケーキは夜まで見られることなくすんだのでした。。。あ～よかった！！！

夕方床屋に行くと言っていたエンジニエレ。でもなかなか行く様子がない。　行かないなら行かないでいいけど変な時間に出て行かれると計画が狂うし。。。だからって、早く行け！！！なんて言ったらもっと変だし。。。７時には友人がエンジニエレを外に呼び出す予定なので７時には家に帰ってきてもらわなくちゃいけないのよね。。。

で、６時２０分ころ家をようやく出て行き、７時前には帰ってきたのでした。ホッ！！

７時ちょっとすぎに友人からエンジニエレに電話があり、私は遠くで何気なくエンジニエレの応対を聞いてました。友人は外でビ－ルが飲みたいと言っているようでそれに対してエンジニエレはビ－ル買ったから家で飲まないかと言っている。家は涼しいよ～。っても言ってた。予測された対応です。　そこでどんな風に友人が彼を納得させたのか、エンジニエレは“OK。　カンポデフィオリのあのBarで”って約束してる。”だって。　よくやったXXX!!!

うっしっし。。。計画通り出て行くぞ。

数分したら友人カップルの奥さんのほうがうちのブザ－を鳴らした。　階段を上ってきた彼女はビ－ルの入った袋を抱えている。（ビ－ルとは分からないようにチャックの閉まる袋に入れてて来た。）　ちょうどエンジニエレが家を出るところでエンジニエレは彼女の持っていた袋を持ってあげようとしたが彼女はエンジニエレにそれを渡さないようにうまく逃げていた。　ここでも気づかれないように友人はがんばってくれました。

エンジニエレが家を出てからはおつまみや飲み物の用意、ディナ－用のプラスチックのお皿やフォーク、コップ当をテ－ブルに並べたり、キャンドルに火をともしたりとパ－ティ－の準備を進めました。

友人たちは７時４５分から８時１５分までにうちに来るようにと言っておいたのですが８じくらいまで誰も来なかったのでみんな時間に来てくれるのかな～って心配になっちゃいましたが８時を過ぎたらみな続いて家のベルを鳴らしてきました。

エンジニエレを連れ出したXXXには８時半に家に戻ってくるようにと言ってあったのですがちょっと早めにみなが集まったので電話をしてもう家に戻ってきてもいいよ。って言おうと思ったら、電話がつながらない。。。　バッテリ－が切れてるようだ。。。なんでこんなときに。。。

でも８時半には戻ってくるからね～。って言って待ってたら。。。家の外でエンジニエレと友人XXXの声が聞こえてた。。。

家の中にいる友人たちに“し～っ！！！”って言ってサプライズの準備。

鍵を開けて入ってきたエンジニエレにまずは私が“サップラ～イズ！！！”と言うと友人たちは“アウグ～リ～！！！”（おめでとう！！！）と言ってエンジニエレをサプライズさせました。

入ってきた瞬間、私たちは隠れていたのですが、エンジニエレの幼馴染のGのシルエットが窓ガラスに映っていたらしく、エンジニエレは何で今日、このディナ－に彼がいるんだろうって一瞬困惑したらしい。

そして今日、一日私が４人以上のクッキングしていて変だったと思わないかと言う質問に、“分量まで見てなかった。“との答え。　彼らしいです。見ているようで見ていないとぼけた性格のエンジニエレだからこういうことが成功したのでしょう。

本当に何にも気づかなかった？　って聞くと“本当にぜんぜん分からなかった。“って言ってました。私のうそがうまいのか？それともエンジニエレがぼけてるのか？　それにしてもサプライズパ－ティ－成功です。

エンジニエレの誕生日、７月の末はイタリアではバケ－ション真っ盛りです。師匠がエンジニエレを出産したのもまだ予定日まで数日あったのに、先生もバケ－ションに行きたかったらしく、薬で早めに出産させられたらしいです。

招待した友人たちもバケ－ションでロ－マにいない人が多く、２２，２３人ほど招待して来れたのは８人ほど。でもこの８人の友人に祝福してもらいとてもありがたいです。

時期的にバ－スデ－パ－ティ－には向いていないために小さいころから誕生日会はあまりやったことがないと言うエンジニエレですので昨日のパ－ティ－がいい思い出になればいいなと思います。

タイカレ－、甘辛春雨サラダ、いんげん豆しょうゆ味、トマトサラダ、グリ－ンサラダ。

Champiniのアイスクリ－ムケーキ。