第8話 行方不明機を探せ第8話 行方不明機を探せゼロとゼクトは、トランスサーバーでサイバーエルフを育てていた。っといっても、ほぼゼロがやっていたが… ≪おい!ゼロ!一人でやるなよ!!オレにもやらせろ!!≫ 「知るか…」 ≪なんだとテメェ!?≫ 「…抵抗すると…」 ≪!?≫ 「…真っ二つに斬るぞ…」 ≪…すいません…≫ 「ははは…冗談だ…」 ≪けっ!そんなの百も承知だよ!!≫ やはりこの二人は中が良いのか悪いのか、解からないものである。 「あ」 ≪ん?≫ 「そういえば、ゼクトもサイバーエルフだったな…」 ≪『そういえば』って何だよ…≫ 「エネルゲン水晶…お前にもやるよ…」 ≪あ、サンキュ!最近オレのパワー使いすぎって言うか…≫ 「まぁ、俺を運んでくれたりとかだったけどな…」 ≪いや…他のところで…≫ 「他のところ?」 ≪シエルにたまにこき使われるじゃん、オレ≫ 「愚痴か?愚痴りたいのかお前は?」 ≪…………≫ ―何が言いたいのやら…― そう思うゼロであった。 とりあえず、シエルのもとへ行く。 「あら、もういいの?」 「あぁ…まだまだ足りないから集める必要がある…」 「そう…」 そして、少し間を置き。 「で、次は何をすればいいんだ?」 「捕まっていたレプリロイド達が敵の輸送機を奪って脱出したみたいなんだけど…砂漠上空で行方がわからなくなったの…もしかしたらさばくに不時着したのかもしれないから、仲間に探しに行ってもらったんだけど…あそこは敵が多くて上手く行ってないらしいの」 「そうか…で、そのレプリロイドの捜索を手伝うわけか…」 「えぇ…お願いできるかしら?」 ≪オレに任せとけ!!≫ 「お前が言うな…」 「f^_^;」 そして、その場所へと向った。 ---------------------------------------------------------------------- 『ゼロ!大変…レプリロイド達が乗った飛行機が砂漠に墜落したみたい…生存者の救出に行ってもらえないかしら…お願い』 と、シエルから通信が入る。 ≪で、シエルは何て言ったんだ?≫ 「生存者の救出だそうだ…」 ≪お!そうか!じゃ、行くぜ!≫ 「はぁ…」 ―何でいつも仕切るかなぁ…コイツ…ま、いいけどな…― と、思いつつ先へ進む… 少し進むと、砂から何かが飛び出し何かの弾を撃ってきた。しかもニ体いた。 だがゼロは、その弾のようなものはいとも簡単に斬った。ついでに弾を出してきたヤツも斬ろうとしたのだがすぐに砂の中に引っ込み倒す事が出来なかった。そしてそいつは遠くの方でまた弾を撃ってきた。今度こそはと思いすばやく動いて斬りつける。一体目はとりあえずOK。ニ体目も何の問題もなく斬り付け倒す。 また少し進むと、とても大きな戦車が目に付いた。 ―こんなところに戦車があるなんてな…― そんな事を考えていると… ≪ゼロ!上!≫ と、ゼクトの声が。上を見上げたが、遅かった。 コンドルのようなヤツがゼロを襲った。頭から突っ込んでくると思いきや足の爪で攻撃をしてきたのだ。もちろんもろにくらう。だがセイバーで、即斬りつけた。 ≪大丈夫か?≫ 「…こんなのかすり傷のうちには入らん…」 ≪そっか…大丈夫ならそれでいいけどさ…≫ さらに進む… すると、蟻地獄のように砂が中心へと流れているのが見えた。しかも、何やら罠が仕掛けてある。 ≪なぁ、ゼロ…どうするんだ?≫ 「…飛び越える…」 ≪そしたら、吸い込まれてくぜ?≫ 「着地が悪ければ罠にもかかる…だろ?」 ≪そう!飛び越えるなんて危険だぜ…≫ 「危険ならば、斬って壊せばいい…」 ≪あ、そっか…そうだったな…じゃ、オレは先に行くぜ!≫ スイ~っとそこをつっきるゼクト。 ゼロはまず、罠を壊した。そこまでは順調だった。だが目の前には蟻地獄を起こしている機械があったのだ。ゼロはとっさにサンダーチップを装着し、チャージする。そして、「ていっ!」と言う掛け声とともにその機械に叩きつけ、破壊した。 蟻地獄は止まり、先へ進むと途中でゼロを待っているゼクトの姿があった。 ≪遅いぜ!≫ 「黙れ」 ≪きっついなぁ~!待っててやったのになんだよ~≫ 「…頼むから静かにしてろ」 ≪何でさぁ?≫ 「……」 ゼロは、黙り込んだ。そして… 「…すまん…」 ゼクトに謝った。 ≪ゼロ?何だよ?どうかしてるぜ?≫ 「すまん…何故こんな事を言ったのか、俺自身も解からない」 ≪…ふ~ん、まぁいいや。行こうぜ!≫ 「だからお前が仕切るな…」 また進むと、また蟻地獄のようなものがあった。 ≪んじゃ、またオレは先に行くぜ!≫ ゼクトがまた行こうとした。だがゼクトの上には敵がいた。そして、攻撃をしようとしている。ゼクトは気付かずに通っている。ゼロはそれに気付く。 「ゼクト!避けろぉ!!」 ≪え?≫ ―ズバッ!……ドン… ゼロは、ゼクトの上にいる敵を斬り破壊した。 そして、蟻地獄を起こしている機械に向ってまっさかさまに落ちる。 ≪ゼロ!!≫ このままでは巻き込まれてしまう…そう思い、ゼロに思いっきり体当たりをした。 ―ドサァッ! ゼロは蟻地獄の起こっていないところに不時着した。 ゼクトは、すぐにゼロの元へ。 ≪大丈夫か?≫ 「…情けない…」 ≪え?≫ 「ゼクトを助けたのに、逆に助けられてしまうとはな…」 ≪オレは、ゼロに助けられたから助けたんだ。速急恩返し…てな!≫ 「………」 さらに進む… 今度は目の前にヘリコプターの残骸があった。 ―今度はヘリコプターか…きっと、レジスタンスの乗っていたものだろうな…― そう思い、ここにいる敵を倒しながら進む。 そして、何やら向うで竜巻が起こっていた。近くに行ってみると浮遊物体が竜巻を作っていた。 ―これは…バスターで壊すか…― ゼロはバスターにサンダーチップを装着し、チャージをする。 そして、タイミングを見計らってチャージショットを撃ちこんだ。 ―ちっ…一発じゃ足り…― ≪何だよ、コイツ!やけにタフじゃねぇかよ!≫ ゼクトが、ゼロの思っている事を遮ったかのようにそう言った。 ≪ゼロ!もう一発だ!≫ 「……」 もう一度、チャージをしタイミングを見計らい、チャージショットを撃ちこんだ。 ―ドドドドドドドド… 見事に破壊成功。 少し進むとまた竜巻を起こす浮遊物体が。 先ほどのようにチャージを二発撃ちこみ破壊した。 そして、足元にある罠を破壊しながら前に進むと…ゼロは何かの気配に気付いた。 そして、気配の張本人が現れた。 「我の名は、アヌビステップ・ネクロマンセス三世…四天王ファーブニル様の部下であり、砂漠の死の王……お主の探している生き残りのレプリロイドはこの先にいる。助けたくば、我を倒して行くが良い。ゆくぞ、滅ぶべき古き者よ!」 そういって、何か呪文のようなのを唱え始めた。 と、砂からパンテオンのゾンビのようなヤツが現れたのだ。勿論ゼロを狙っている。きっとゼロの精気を吸おうとしているのだろう。 ゼロは即座にセイバーで斬り付けた。パンテオンのゾンビ―パンテオン・ゾンビはバラバラになって砂へとかえる。もう一体もそうした…が、その間にまた呪文を唱えた様でまた、パンテオン・ゾンビが現れた。 即セイバーで斬り付け、バラバラにする。 すると、アヌビステップ(長いから省略!)は砂に潜った。 そして、地面から柱のような物がゼロの両側に二本出てきた。ゼロを挟むつもりである。ゼロは登り、避ける。 それが数回続いた。ゼロはすべて避けた。 ゼロは、セイバーをチャージしアヌビステップに叩きつけた…が、何の様子も見て取れない。まさかと思い。サンダーチップを外しもう一度チャージをし叩きつける。今度は効果が有るようだ。 すると、今度は杖を投げて来た。勿論ゼロ…ではなく、小さな光り―ゼクトだった。 「!!」 ゼロはそれに気付き、ゼクトを掴み自分の胸の辺りで抱えた。 「ぐわぁ!」 杖は見事にゼロに命中。 ≪ゼロ!≫ 「…だ…大丈夫だ…」 ≪……≫ ゼクトは悲しそうな顔をした。 「ゼクト…何でいつも離れていないんだ…戦闘に入ったら離れていろと言っただろ…」 ≪だって…オレだって何かの役に立たなきゃパートナーとして失格だろ!?≫ 「こういう時は離れていろ!!」 ≪いやだ!≫ ゼクトは、ゼロの言葉を否定する。 ちなみにアヌビステップは何故か待機… 「この…分からず屋!!」 ≪何だと!?≫ でました。二人の言い合い。こんな時に言い合いなんてしていいものだろうか…。ま、現にアヌビステップは待機しているし、問題ないのだろうか? 「離れていろと言っている意味がまだわかんないのか!?」 ≪ああ!わかんないね!わかってたまるか!!≫ 「俺はなぁ…」 ≪何だよ!?≫ 「お前が傷付いて欲しくないからそう言っているんだ!!」 ≪…え?何だって…?≫ 「何度も言わせるな…お前が傷付いて欲しくないんだよ…俺は…」 ≪ゼロ…≫ 「だから離れていてくれ…頼む…」 ≪解かったよ…≫ 「話しはついたのか?では、参るぞ!!」 また、杖を投げて来た。ゼロは上手く避け、チャージをあてる。 そして、アヌビステップの技を避けながらチャージをあて続け、最後に… ―パキーン! セイバーで真っ二つにし、破壊した。 そのあと、ゼロは向こうにいる生存者のところへとむかい、 ≪ゼロ!アイツがそうなんじゃないか?≫ 「そうだな…」 ゼクトに言われ、その先へ。 「おい、大丈夫か?」 「ぅ・・うぅ…大丈夫です。助けに来てくれたんですか?有り難うございます…」 「歩けるか?」 「は、はい…」 「俺が仲間の所まで援護する…ついて来い…」 そう、ゼロが言う。 『よかった!生きている人がいたのね!!有り難う、ゼロ。救助班をゲート近くに待機させておくわ。何とかゲートまで連れてきてあげて』 「了解」 ---------------------- ゼロは援護をしつつ、来た道を帰っていた。 すると…ゼクトが、 ≪ゼロ~≫ 「ん?」 ≪オレも援護する~≫ ねだる様にゼロにそう言った。 「何か援護用の技を持っているのか?」 ≪ん~とねぇ…≫ ゼクトは、何かを思い出そうとしていた。 そして、ゼクトの上に電球が灯る。 ≪そうそう…確かこんなの持ってたぜ、オレ≫ 「どんなのだ?」 ≪見てろよ~!≫ ゼクトは、丁度いた敵に両手をかざし… ≪スゥパイラル!!≫ ―ドンッ! ゼクトはショットガンのようなものを出し、敵に命中させ破壊した。 「凄いな、何なんだあれは?」 ≪あれは、『スパイラルショット』ってんだ!≫ 「『スパイラルショット』」? ≪そう…まぁ威力は弱いけどな…(汗)≫ 「そう言っても、敵を破壊できてるじゃないか…」 ≪ま、気にすんなよ!≫ 「………」 そんな事を言いつつ、無事ゲートまで連れてくる。 「た、助かった……」 「ゼロさんが生存者を助け出してくれたわ」 『よかった、無事に救出できて…有り難う、ゼロ…お疲れ様…』 シエルにそう言われ、レジスタンスとともにベースへと帰っていった。 第9話へ続く・・・ ジャンル別一覧
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