る～む335

大河ドラマ「江」はお江が2番目の夫、豊臣秀勝を亡くし、
さらなる波乱万丈の人生を歩むところまで進んできました。
この頃、まさか徳川300年の礎を築く御台所になるなんて、
夢にも思わなかったでしょう。

東京、芝の増上寺には徳川将軍家のお墓、霊廟があり、
ここにお江が眠っています。
大河ドラマのお陰で通常は非公開の墓所が、
4月15日から11月30日まで特別公開中で伺ってきました。

6人の将軍と正側室、縁の人々が眠る墓所。
何といっても注目は2代将軍の秀忠とお江の墓と
「篤姫」で印象深かった14代将軍家茂と和宮の墓でしょう。



墓所から東京タワーが見えます。
江戸と東京が同居しているような不思議な感覚に陥る増上寺。
本堂の奥、生い茂る草木に囲まれた場所に墓所はあります。

将軍家の威光を放つ葵の御紋が眩しい重厚な門。
500円の有料ではありますが、この門の奥に
足を踏み入れる事が出来る有難き幸せ。
大河ドラマのお陰、可愛い可愛い上野樹里ちゃんに
お礼を言わなければなりません。

第2次大戦前は現在の何倍もの敷地があった増上寺に
それぞれの将軍のお墓が立ち並んでいましたが、
空襲で大半が焼失するという不幸に見舞われ、
現在地にまとまって改葬されたそうです。

500円を払うと今回の特別公開の記念品として、
お江と将軍霊廟のパンフレットと共に、
戦災前の御霊屋の貴重な写真が載った絵葉書セットを
頂戴しました。



どうしても2000年の大河ドラマ「葵徳川三代」での
強烈な印象が10年以上経っても残っている秀忠とお江。
松村邦洋が今でも「秀忠！」とモノマネの十八番で
使っている事も影響あるかもしれませんが（苦笑）。

西田敏行演じる情けない秀忠と恐い恐い岩下志麻のお江。
ちなみに淀君は小川真由美で北政所が草笛光子、
徳川家康はもちろん津川雅彦、石田三成は江守徹です。
「江」を観ていると、同じ役でも演じる人が替わると
こんなにも印象が変わるものかと思います。



3年前の「篤姫」、松田翔太と掘北真希が演じた、
徳川家茂と和宮夫妻のお墓が並んで建っています。
写真は和宮のお墓。

秀忠とお江は1つのお墓ですが家茂と和宮は別々のお墓。
幕末の激動の中、公武合体策の為に京の都から
徳川家にやってきた和宮でしたが、
本人の遺言で京都には戻らず家茂の横に眠っています。



この有難い特別公開は大河ドラマの終了する11月末まで
行われているので、
私の中で江と秀忠の姿が上野樹里と向井理になった頃に
もう一度伺いたいと思っています。