テーマ:虹色の石達(485)
カテゴリ:守りの石達
第3章 カトリーヌにとって 王宮とは実に奇々怪々な場所 目の前で繰り広げられる奇妙な慣習 明け方に成ると決まって 数人の大人がカトリーヌの寝室を訪れ 彼女が眠っているにもかかわらず カトリーヌの下着をめくって ぼそぼそと話し込む。 「夕べもアンリ様はお越しに成らなかったと見える」 「ふん 今宵も契りは無しか。。」 そして、この事は逐一 国王の愛妾であるエタンプ公爵夫人に 報告されていた。 宮廷で このエタンプ公爵夫人とアンリ二世の教育係を務める ディアンヌ ド ポワチエが宮廷支配に執念を燃やし 女の火花を散らしていた。 実は、このディアンヌこそ カトリーヌの夫であるアンリ二世を 奪った宿敵なのだが カトリーヌは気が付いていない。 未だに寝所を共にしない夫を唯ひたすらに待つだけのカトリーヌだった。 正妃でありながら 夫のアンリに見向きもされず 以後10年もの長木に渡ってディアンヌの所為で 「子供の出来無い女」と云う汚名を着せられるのであった。 第4章 ついに カトリーヌは知ってしまった。 夫の教育係だと思っていたディアンヌは夫の愛人だった。 しかも その女ディアンヌは、夫のアンリとは親子程の年の差がある 30代の女盛り 透き通る様な肌 まばゆいばかりの色香 世間知らずの13才の少女に勝ち目があろう筈は 無かった。 宮廷内では、誰もがディアンヌに媚びている。 それは、アンリ二世が彼女に夢中に成り 言いなりにも成っているから カトリーヌが初めて二人の関係を知ったのは、 ディアンヌに案内された彼女の館で、 ベッドに横たわる裸のアンリを 見た時だった。 ショックで呆然と立ちすくむカトリーヌをあざ笑うかの様に アンリはディアンヌに甘えて ディアンヌの為すが間々に成っている。 まるで獣の様な光景を目の辺りにして カトリーヌは思わず目を覆った。 第5章 カトリーヌにとって頼りにするクレメンス法皇が世を去った。 彼女はすっかり力を落としていた。 その2年後の1536年 フィレンツェでは カトリーヌの母マドレーヌが描かれていたメディチ家の壁画が消失する と、いう事件が起き 町中の話題を集めていた。 同じ頃 カトリーヌはその事件を夢で見ていた。 「これぞ 神のお告げ 館の姿絵が消えたのは、母が我のところに 来たからに違いない!」 それから カトリーヌは七つの大真珠を肌身離さずに持ち歩いた。 すると それからというもの 身辺に不思議な出来事が続き カトリーヌに幸運が巡って来た。 義兄の皇太子が戦場で死亡 義父フランソワ一世もこの世を去った。 その為 夫であるアンリ二世が国王に即位 王の弟妃で終わる筈のカトリーヌに 王妃の座が回って来たのである。 それは すべて侍医ミシェルの予言通りだった。 いや~もの凄いですねぇ~ 恋愛ものとはちょいと違う内容だけど なんと 女子の怖さよ~ て、か? だけど ノストラダムスの大予言は こんな昔から大当たりだったんですね~ まぁ、もうちょい 先が有るんですが 今回は此処まで もう先は見えてる様な~ 見えてない様な~ さぁ どっちでしょう~ 次は第6章です~ 星座石 守護石/山中茉莉著より お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.03.14 23:22:50
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