御嶽山~2012年7月2012年7月19日 御嶽山(おんたけさん)御嶽山(御岳)に長野県側の「中の湯登山口」から登って来た。 このルートから登るのは初めてなのでワクワク。 御嶽山に登るのは2011年7月13日以来、約1年振りとなる。 深夜0時にパソコン業務終了後にすぐ出発。 御嶽山麓の真っ暗な山道の両脇にはお墓が林立しているので 車を停めて星の写真を撮る勇気もなく中の湯駐車場に到着。 駐車場からは日の出が見えないので真っ暗な登山道を歩き 東の空が開ける高度まで登って朝陽を撮影。 もちろん周りには誰もいない。 ![]() 別に太陽が昇る瞬間を見たいわけではなく雲が見たいのだ。 秒刻みで変化する東の空は時に龍、時に海、そして今日は錦絵。 ![]() 太陽が昇れば大気がどよめき、眼下は荒れ狂う海となる。 ![]() 今回選んだのは断層を降りて再び登り返しカルデラ湖に向かうルート。 この時期に谷間の残雪を歩く際には注意が必要である。 画像のように雪の表面が黒くなっている場所は薄いので その上を歩いたら踏み抜いてしまうアイスブリッジの可能性が高い。 ![]() 久し振りにワイルドなルート歩きをした後に湖に到着。 御嶽の神水をたたえた三ノ池である。 さて、三ノ池の周りを1周することにする。 水面の高さから外輪の山へ向かう登山道がある。 ![]() 外輪の山から見下ろしたエメラルドグリーンの三ノ池。 ![]() 時折り崩れ落ちる雪の音、微かなさざ波の音、虫の羽音。 一睡もせずに家から来たのでここで昼寝しよう。 極上の色彩の中で眠るなんて究極の贅沢。 ![]() 目覚めた後に湖をバックに記念撮影。 ![]() 反対方面も360度の大展望。 関東、中部、北陸の全ての山々が見渡せる。 ![]() 外輪沿いに歩き出す。 風が湖面を渡り、数万数億の光の粒が輝いている。 ![]() 昼寝ポイントからぐるり半周。 寝ていたのは外輪の1番高い場所。 写真はちょうど1年前にベリーくんと来た時に雲に遮られて 三ノ池の全貌を見られずに引き返したポイント。 ![]() こちらは別の湖「二の池」。写真手前に人が歩いている。 三ノ池のエメラルドグリーンと比べてきれいなブルー。 ![]() 寝袋背負ってヒマラヤ・トレッキングした時を思い出す。 こんな風景をただ風に吹かれて歩いていたのだ。 金とか欲望とかは全く頭の中から空っぽに追い出されていて 登るとか下りるとか、行くとか帰るとかの観念は消え失せ ただそこに吹く風、流れる雲、さえずる鳥の声だけを聴いていた。 ![]() 御嶽を歩くと巡礼している気分になる。 ジャンル別一覧
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