優雅な宿【優雅な宿】店の商品の仕入れのためにタイに行って来た。5ヶ月振りのタイである。 現地に着いた翌日から早速買い付け開始である、なんてことはせずに 今回はカンチャナブリという田舎で1泊してきた。仕事よりも遊び優先なのである。 遊びといってもブラブラと遺跡なんかを見て回り、現地の生活を満喫するのみだ。 今回は出発前から決めていたテーマがあった。それは「優雅な宿泊先」だ。 アジアを旅する際、宿に予約などは入れない。行き当たりばったりで見つけるのが常である。 最近はインターネットが普及して宿情報は簡単に入手できる。 かねてから俺は高床式バンガローに泊まることが夢だったのでそれを検索し、 ローカルバスに揺られて田舎のそのバンガローの前に降り立った。 しかしどうもしっくりこないのだ。リゾートホテルのように整備されていたのである。 宿泊値段は1泊¥500程なので予算的には妥当なのだがどうも近代的過ぎたのだ。 そこで俺は次に目星を付けておいたフローティングハウスへと向かった。河に浮かぶコテージだ。 コテージの外観を見た瞬間、その掘っ建て小屋感覚に心を奪われた。 求めていたチープさ加減がピッタリだったのである。ここも1泊¥500程度。 チェックインした時には宿泊客は誰もいなかったが後でタイ人カップルが近くの部屋に泊まりに来た。 さて、この浮きコテージはボートが河を通るとユラユラと程良く揺れるのである。 部屋の前のテラスで見事な夕焼けを見た後はタイ人女性の手料理をもらいビールを飲み 宴会で盛り上がったのだが、女性は酔って先に寝てしまった。 タイ人男性によれば彼らは新婚旅行の最中だったらしい。 まあ奥さんが酔って先に寝たおかげで、俺は夜通しの「揺れ」を体験せずに済んだのである。(笑) 翌日は2人の誘いにより彼らの車に便乗してバンコクに戻ることになった。 ハネムーンの2人に日本人旅行者の俺という奇妙な組み合わせの3人は 観光地なんかにも足を延ばしたりして面白い1日を過ごすことができた。 旅のプランというものは大まかな方がいい。時計やケータイは邪道とすら俺は思っている。 こんな気ままな旅を味わってしまうと、日本の分刻みの生活がアホらしくなってくる。 「8時47分の地下鉄に乗るには8時12分の電車に乗らねばならない、 そのためには7時51分のバスに乗らねば遅刻する」と緻密な行動で通勤してる人達とか 「この作業工程を25秒でやっていかねばラインが止まってしまう」と働いてる人達とかは 怠け者の俺にとっては次元の違う世界の住人なのである。 00分ちょうどの時報を待って出発した日本のエアポートバスに乗り合わせた際に 「そこまでするか?」と驚いた俺だが、日本じゃそれが「常識」だもんなあ。 ああ、俺は名鉄バスの運転手にはなれねえや。 【今回泊まったカンチャナブリの安宿C&Cゲストハウスの紹介】 ジャンル別一覧
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