ロウソク【ロウソク】居間の照明器具が壊れた。よく和室に付いてるような木の四角い枠の照明で 中央にヒモがぶら下がっていてガチャガチャと引っ張るタイプである。 照明器具が突然点灯しなくなったので隣りの部屋の電気を付け、 テレビの明かりと灯油ストーブの火を補助灯としていた。 ヨメに「結婚式の時にもらったデカいローソクを使おうぜ」と提案したが 室内で飼ってる犬が倒したら危ないとやらで却下されてしまった。 キャンドルナイトだなんてなかなか粋だと思ったのになあ。 子供が帰って来て「わあ、ロウソクだ」って喜ぶと思ったのに。 (ちなみに俺達夫婦にはロウソクを使う趣味はございません) 最近の結婚式事情はどうだか知らんが、昔はデカいロウソクに夫婦で点火し そのシーンを参列者が撮影するという何だかワケの分かんない演出があった。 或いは式場によってはダルマに目を描くという選挙当選みたいな演出があったり、 ワイングラスをピラミッド状に積み上げてワインを注ぐ演出があったりした。 そして結婚当事者にその時のロウソクやダルマを記念にくれるのだ。 これがまた何年も経ってくると非常に邪魔になってくるのである。 我が家のように押入れの隅にロウソクを置いている家庭ならまだいい。 サイドテーブルやタンスの上に置かれたままになっているそれらのグッズは 新婚数ヶ月後には「なんか邪魔だね」みたいに笑っていられるのだが 夫婦の感情が冷えてくると「なんと邪魔な!」と感じるようになり、 かといってロウソクをへし折るとかダルマをハンマーで叩き潰すわけにもいかず 捨てるに捨てられない忌々しい存在へと変わっていくのである。(笑) 読みながらウンウン頷いている読者も多いと思うが照明器具の話に戻ろう。 というわけでホームセンターで照明器具を買ってきた。 今回はヒモを引っ張って点灯させるタイプではなくシーリングライトにした。 このタイプ、ヒモの代わりにリモコンで明るさを変えるのだ。 (我が家は元々付いている壁スイッチでON OFFさせる) 天井が高くなった感じがするし掃除も簡単でお薦めである。しかも安いし。 でも本当はしばらくロウソクで暮らしたかったなあ。 そうそう、3月はじめから夫婦+次男でしばらくネパールとタイを回ってくる。 ネパールは電気事情が悪く数日に一度は停電してキャンドルナイトになるし、 俺達は電気すら通っていない村々にも寝袋持参で行こうと思っているので 我が家のデカいロウソクを持って行こうかなあ。却下だろうなあ。 |