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放浪の達人ブログ

コレクション

    【コレクション】

80歳を過ぎた父が自分で動けるうちに身辺整理をしていたら
若い時に集めていた記念切手と記念硬貨が大量に出て来たという。
切手の額面を見せてもらったら8.00円(00の下に線)とか4+2円とか、
1964年東京オリンピックの切手や硬貨、天皇即位記念などだった。
これらのものはヤフオクで売ってもリサイクルショップに持って行っても
それほど高価にならないのでどうしようかと考えている。
親父が純金やプラチナの延べ棒を集めててくれたら良かったんだが。

世の中のコレクターはその収集物に資産的価値の高騰を求めている場合が多い。
自分が集めているモノが今では何十万円や何百万円になっていると嬉しいものである。
お宝鑑定団というTV番組で驚きの価格ってのがあるが、みんなそれを夢見ている。
かくいう俺も「そういえば子供時代に買って貰ったおもちゃが実家の蔵にあるな」と
薄暗くて埃だらけの蔵の階段をギシギシと上がっていって探したが
ブリキ製の模型電車やウルトラマンの人形などは既に全部処分された後だった。
うわあ、ゴモラとかエレキングなどの人形いっぱいあったのになあ。
ネットで売買されているソフビ(ソフトビニール人形)は大抵が再発モノで、
1970年代の当時モノは状態が良ければ何十万円にもなるのだ。

蔵の中にそれらは1つも見つからなかったが別の物が大量にあった。
お歳暮・お中元・引き出物で貰ったタオル類と固形石鹸である。
ミツワ石鹸?俺は知らんが60歳以上の人に訊いたら「おお!知ってる!」と言われた。
母は自宅で書道塾をやっていたので生徒さん達から貰った品物だ。
今ってね、ほらお歳暮とかお中元って習慣が減ってきてるからさ、俺もやってねえし。
両親の家は築100年以上の古い家だが、結局骨董品とかは見つからなかった。
着物は大量にあった。でも幾ら上物の着物でも売れない。捨てるだけである。

今の世代の若者達ってコレクションをするんだろうか?
一時期ガンダムのペットボトルの先の収集が人気になったが
部屋のショーケースの棚にきれいに並べている人もいたなあ。
棚をわっさわっさと揺さぶって帰って来たかったけど止めといたわ。

1つ100万円以上する腕時計を集めてる知り合いもいるなあ。
安い時計でも高い時計でも同じ1秒を刻むだけじゃんか、という現実的な俺は
それがロレックスだろうがハミルトンだろうが全く欲しいとは思わんが。

俺はコレクターではないが、ローリング・ストーンズのブートCDは
いつの間にか200枚ぐらい集まってしまって家族から変な目で見られている。
「いやいや、これはジャケットは同じでもUK盤とUS盤なんだわ」とか
「これも見た目は同じだけど収録曲が2曲差し替えられてるんだわ」とか
「イントロが違う」「ギターソロが違う」ならマシな方で
ライヴのブートCDともなるといやはや、もう無限に発売されておって
俺の200枚しか持ってないなんてかわいいもんである、
チラと聞いて「あ、これは1969年11月のどこどこ公演のライヴ演奏」と
その程度しか分からない俺はとてもマニアとかコレクターの部類ではない。
こんなにあるだでネットで売っちゃわにゃイカンな、と思ってはいるのだが...。


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