|
カテゴリ:投資・貯蓄・年金・・・お金大好き
良くTVで、〇〇証券に資産や相続の相談をしようっていうCMが流れてるけど。
お金持ちは相談するんだろうか。 あと、ファィナンシャルプランナーって人がいることは知ってるけど、 なかなか庶民が相談する機会って無いよね。 相談したからって、お金が降ってくるわけないし、収入が増えないなら、精一杯節約やコツコツ貯金してるし、それで精一杯だから。 私は事務員なので、証券会社の営業はシツコク、迷惑も顧みずに役員や社長を何度も訪ねてくるのでキライだった。 以前役員や会社が大損させられたことがあり、今の社長は証券会社全てと付き合いを断ったので助かるけど。 以前は、役員が女性に甘いとみるや、えりすぐりの美女が毎日顔を見せたりするのよね。 私からしたら地方では有名な銀行系の証券会社ではあるけど、胡散臭いし、第一迷惑なので好意的に観ることはできなかったけど・・・ 役員さんや、その時の社長は「本当に損しないんだろうね」と聞き 美女は「今までのグラフを見てください。これを下回ったことは一度もありません」とだけ、答えていた事を良く記憶している。 そう、決して損しないとは言わない。 今までは、こうだった・・・でも、今後は知らないよっていうね。 それに、役員さんは、ただ勧められたものをどうするかだけしか検討していなかったように見えた。 私がそんなに大きな資金を預けるのなら、他の商品や他の営業の提案とを、とことん比較検討するだろうけどなあ? ただその美女や、美女の証券会社が得するのであろう商品を、そのまま受け入れていたところにも、大きな違和感を感じた。 そんなこともあって、私は証券会社は自分が手数料を稼げれば顧客の利益など全くどうでもいいのだなと、長年そう理解してきたものだから。 この本読んで、私が感じていた通りだったのだと思った。 そんな私が、なぜ楽天証券でつみたてNISAを始めたのかと言えば、 やはり、ネットの証券は営業がノルマを課されて必死で足しげく顧客の元に通う証券会社とは、システムが違うように思うから。 証券マンや保険屋に、「自分が得する商品」をシツコク押し付けられるのが、一番うんざりすることだもの。 子供が就職し、家のローンも終わった今から、私は老後の貯蓄をコツコツと始めつつ、 初めての投資に向き合い始めた。 まだ、おどおどとした小さな一歩で。 正直まるっきり知識が無いとこからのスタート。 証券会社が変わらざるを得なくなった切っ掛けと言うのが、手数料の無料化かららしい。 それまでは、顧客に何度も売ったり買ったり繰り返させることで、顧客に(運が良ければ)薄い利益を与えつつ(?)、手数料だけがっぽり稼ぐ事(回転売買)が仕事だった証券会社。 だけど今アメリカの証券会社では、顧客の資産が増えた分に呼応するフィー(報酬)を得る「ラップ商品」ってものが出てきてるんだそうだ。 つまり、顧客の利益が証券会社の利益を生むシステム。 それなら、証券会社を信用できるし、対価を払うのも決してイヤではない。 それまで「はめる」対象だった顧客が、「パートナー」に変わり、 「セールス担当」から、「FA(ファイナンシャル・アドバイザー)」に変わった。 だって。 ぞっとするけど、なるほどねえ。 ただし、それはアメリカでの話で、日本での証券会社は以前と然程大きな変化はないらしい。 なので、昔からある大きな証券会社は中高年向け・・・ 若い人は、ネット証券。 ここでドキッとしたのが、 今老人が保有している株は、相続されると投資に縁のない若年層によって売却され現金化されてしまうという点。 つまり、若年層が投資に関心を持たないなら、徐々に日本の株は安くなってしまうってことかしら? その「顧客層の先細り」の危惧を放置し続ける日本の証券業界・・・ それでもこのコロナ禍で、娯楽にまわっていた若い層のお金が投資に向く傾向があるのは、良い事なのかもしれないね。 にしても、アメリカと日本の証券業界にこれ程大きな違いができていることを、全く知らずにいた。 ************* そんな日本の「昭和のままの証券会社」の将来性に見切りをつけ、退社する優秀な証券マンが増えているという。 彼らはIFA(独立した投資アドバイザー)に転身。 ただ、このIFAも古いやり方が染みついた人から、優秀で常に新しく変わろうとしている人まで様々なのだ。 利益の取り方も様々。 日本でもラップサービスを選択するIFAが出てきた。 でも、顧客資産が増えた分の報酬を年間契約で得る方法というのは、売り買いしてすぐ収入が得られるわけではなく、軌道に乗るまでかなり時間がかかる。 そこを乗り切るのに苦労があるらしい。 又、今世界的に低金利なのに、フィーを顧客から得続けるのは難しいと判断し、 買った時だけ手数料を取り、長期保有を勧めるJAM Wrap方式をとる会社もでてきたという。 やはり利益が出るまで、すごく大変だったようだが、他にはライバルがいない唯一の会社ということを強みにして、丁寧で信頼できるアドバイスを求める顧客を増やし続けてきているらしい。 楽天証券の話も結構出てくるので、ほんの少し始めただけだというのに、つい熱心に読んでしまう。 うーん、なかなか面白い! なんとなく、イメージでは若い人も少額で気軽に投資を始める人が増えてきたイメージだったんだけど・・・証券ってほんとに難しい世界。 目まぐるしく変わっていく世界なのだな。 今後どうなっていくのだろう。 ともかく、少し勉強していかなくてはならないので、一冊読んでみた。 思ったより読みやすく、初心者にも良い勉強になった。 証券会社がなくなる日 IFAが「株式投資」を変える (講談社現代新書) [ 浪川 攻 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.07.04 23:19:11
コメント(0) | コメントを書く
[投資・貯蓄・年金・・・お金大好き] カテゴリの最新記事
|