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カテゴリ:読書・漫画・本
宇佐美りんさん、この前「かか」すごい苦戦して何とか読み切った(;´・ω・)
正直、全然面白くなくて、ともかくしんどかった。 内容に全然共感もできず、なんだったんだろうと、消化不良。 そのせいか、ついもう一冊手を伸ばした。 それが「推し、燃ゆ」 推し、燃ゆ [ 宇佐見 りん ] 「かか」に比べたら、もう全然読みやすかった! 話を理解できるし、共感もあった。 主人公の悲しみ、生きる糧、理解できると思った。 なぜなら、私にもどう頑張ってもどうにもならないほど苦手なものがあるから・・・ 私の場合は、運動(筋力的な。反射神経などは良いのだが)と、音楽能力が無い。 どちらも才能さえあれば多分のめり込んでいただろう位、好きなのだけど、 全く能力が無く、というより、平均よりかなり劣っている。 クラスでビリともいえるほど。 でもその代わり、勉強と美術が得意だったから、なんとか苦手なものを諦めるだけで生きてこられたのだ。 でも主人公のあかりには、得意なものが見つからないままのようだ。 ただし、推しへの思いは強いし、ブログの才能もある。 努力してるのに、全く成績に結びつかないほど勉強が苦手らしい、あかり。 わかる、わかるんだよね。 子供の頃、夕方時頃まで毎日、バトミントンやバレーボールしてた私の子供時代。 小さい頃から走り回って遊んでいたから、運動不足で運動能力が育たなかったわけではない。 すごく、運動好きだった。 レシーブはとても得意だけど、 ジャンプ力や、強いアタックを打つ力が全くないんだよね。 そういう事って、あるんだなと、知った。 スポコン漫画では、努力すればきっといつか・・・と言う背景があるけど、 現実はそうではない。 まずは、先天性の能力があるところからじゃないと、始まりもしないのだ。 義務教育がある限り、勉強が苦手な子にとって長い事辛い時期が続くのだな。。。 しかも、何故頑張らないのだ?と決めつけられる。 この本の中で一番残った言葉は、教師とあかりの会話。 最近授業に出ていないようだが、このままだと留年になってしまうよ。勉強がつらい? まあ、できないし 「どうしてできないと思う」 これね! わかる、私も体育教師と音楽教師に、もっと頑張れと何度か言われたもの。 他の教科はなのに、どうして体育と音楽は良い点が取れないのか、それは頑張っていないからだという決めつけ。 そもそも、先生になる人は大抵どの教科も満遍なくできる人がほとんどなのでしょう。 何でも、頑張ればできるのが当たり前だと信じているのでしょうね。 辛いよね~・・・あかり。 バイトでも、上手く立ち回れない。 勉強が苦手でも、商売がうまい人は居るものだけど、それもあまり期待でき無さそう。 宇佐美りんの小説では、母親との関係がカギとなってるようだ。 「かか」では、母親が先に壊れてしまった。 「推し・・・」では、できない娘に業を煮やし、イラ付くだけの様子。 どうなんだろう・・・? 母親がともに、あかりの良いところをみつけ、 親なんて結局は何もできないにしても・・・ともにかすかな灯りを探していくものなんじゃないのだろうか。 子に対する不満と、欲求。 子だけでなく、周りで起こるいろいろな事にイラつく姿が描かれていて・・・ 一貫して息苦しい生き方をしている母親。 妹よりも生きやすく生まれたのに、生きずらい妹を「ずるい」と言い続ける姉。 姉妹なんてそんなものなのだろうか・・・? 最後に推しを失い、あかりはこれからどう生きていくのだろう。 ラスト、私もそんな風にするかもね、と共感しつつも、 希望は残されているのかいないのかも、私には良くわからなかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.08.27 13:57:24
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