明日は「秋季慰霊大法要」
夏休みもあと一日を残し終わろうという今日、よりによって関東に台風が接近中ということで朝から大荒れの天気となっている。天気が良ければ自転車に乗りお台場あたりを散策し、今日で一般公開が終了する実物大ガンダムにもお別れをしたいと思っていたのだが、やはり僕ら人間は自然を受け入れるしかないというのを実感している。1~2週間前に何度か大地を大きく揺るがした地震もそんな自然の大きな力の一つである。いまから86年前の大正12年(1923)9月1日(土)、午前11時58分44秒。相模湾北西部を震源地とする震度6(マグニチュード8に相当)の大地震が関東一円を襲った。地震と同時に起きた火災により、東京の市街地のほとんどが焼け、東京では文明開化の銀座レンガ街が崩壊、12階建ての浅草凌雲閣も8階で折れるようにして倒壊した。全壊家屋19,971戸、焼死者は55,353人にのぼった。そしてここ両国では、当時の本所被服廠跡で、38,000人の死者を出した。そして、明日9月1日は、関東大震災および東京大空襲の犠牲者(遭難者)を慰霊する秋の法要「秋季慰霊大法要」が本所被服廠(ほんじょひふくしょう)跡、いまの横網町公園に建つ東京都慰霊堂にて開催される。横網町公園にある平和を祈る花壇の花もお色直しとばかりに秋の装いになっている。例年だと、前日の夕方には清澄通り沿いに出店の機材が揃いはじめるのだが、さすがに台風が迫っている影響なのか、いまのところは静かだ。なお、横網町公園隣にある慈光院でも法要が予定されている。<東京都慰霊堂(横網町公園)での大法要>『関東大震災遭難者・都内戦災遭難者 秋季慰霊大法要』 日時 平成二十一年九月一日 午前十時開式 場所 東京都慰霊堂 主催 東京都慰霊協会<震災記念 慈光院での法要>『震災記念法要』 日時 平成二十一年九月一日(火) 場所 慈光院(第一ホテルと横網町公園の間の通り沿い、清澄通りからすぐ) 法要 十時 ・ 十三時三十分 記念法話 西川秀大師(北海道 西願寺)さて、ここで関東大震災ゆかりの話題を一つ。隅田川テラスギャラリーで見つけた絵を紹介したいと思う。これは、「大正大震災双六」という題名がついた山村耕花氏の大正12年(1923)の作品(すみだ郷土文化資料館所蔵)だ。絵には次のような解説があった。「大正12年9月1日に起こった関東大震災の避難のようすをもとに作られた双六。サイコロの目によって日比谷公園・芝公園・上野公園・被服廠・船の中などの避難場所が決まるが、どこに避難してもけがや死亡の危険があり、過酷な震災時の様子が対体験できるようになっている。」明日は、朝から大法要に参加しようと思う。