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カテゴリ:構造構成主義
先ほど,『構造構成主義とは何か』がアマゾン「学問 科学」部門70件中1位であることがわかった(このブログは楽天なのでアマゾンのURLは表示できないのだが)。
こりゃ何かの間違いだろ,と思って「売れている順番」でソートしなおしてみたのだが,やはり1位。 これにはびっくり。 以前『母子間の抱きの人間科学的研究―ダイナミック・システムズ・アプローチの適用』が出版されたときに,心理学で1位だったことがあった(たいへんお世話になっている先生(ぴいすけさん)の本と1,2位で並んでいたのでよく覚えている)。 しかし,そのときは,出版直後だったし,教科書指定もして新学期のはじまる4月だったから,まあいろいろ重なればそういうこともあるのかもしれないと思っていた。 しかし,『構造構成主義とは何か』は3月に公刊してから8ヶ月ほど経過している。この時期に教科書としてネットで改めて売れるようなことも思い当たらない。そして専門書なのである。なのに,PHP新書といった一般書より上にランキングされているのだ。 うむー,どうしたわけだろう。 にわかに信じがたいので,単なる何かの手違いか,大量に買い占めている奇特な人がいるとか,一時的に何らかのマジックが起こっているだけという可能性は否定できない。 でも,これだけ売れ続けているということは素直に嬉しい。 この本は昨年度に書いた本だ。 20代最後の夏を一切のレジャーにもいかず執筆を続け,それでも終わらず,冬休みも費やして,ようやく完成した本。 まとまった時間に書くだけでは書き上がりそうもなかったので,講義の合間,電車の中,あるいは外食の際に注文したものが出てくる間に,時間を見つけてはコツコツと書き進め,洗練を繰り返した。 当初は4章構成の予定だったのだが,そんな形で書き進めているうちに11章になってしまった。 この本は,【構造構成主義】という新たなメタ理論(認識論,思想)を提唱するものであり,自分がこれまで考えてきたものを体系的にまとめたいわば集大成である。 担当編集者であったsekiさんには,ギリギリまで締め切りを延ばしていただき,納得いくまで洗練する時間をいただけたので,自分としては満足いくものになったと思っている。 しかし,そういったことと読んでもらえるかどうかはまったく別の話である。 世の中には星の数ほどの本があり,日々多くの本が出版されている。 そして人生は有限である。 そんな中,限られた人生の時間を費やして,自分の書いた著書を読んでもらえているということは,本当に有り難いことだと思う。 改めて感謝感謝です。 最近,いろいろあって複雑な研究者の世界にげんなりするところもあったのだが,コツコツと良い仕事を続けていれば,きっとわかってくれるひとはわかってくれる。 少なくとも自分にとってはそんな風に思える出来事でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/11/17 12:47:55 AM
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