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西條剛央のブログ:構造構成主義

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西條剛央

西條剛央

2006/02/14
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カテゴリ:絵本
昨日は某出版社で絵本の打ち合わせがあった。

ストーリーは自分の中で寝かせているうちに,あるべき形に落ち着いた。

それをメールで送ってから講談社に向かう。

特急に乗ると家から30分ちょっとで着く。



幼児図書出版部部長のNさんに加えて,Sさんも担当者として加わる。

Sさんははじめてお会いする方だ。

お二人にストーリーにざっと目を通していただきコメントをいただく。

まず,Nさんが前回同様,的確なコメントをくださる。ふむふむ。

続いて,NさんにふられてSさんが話出すと,全体の構成を把握した上で,ここからこんな風にして次第にスピード感をもたせた方が良いと思ういったように,極めて的確なコメントをいただく。

瞬時に全体の構成とポイントと改善点を把握されたので,頭が切れる方だな~と感心してしまった。



ともあれ,この方向でおおすじオッケーということになった。

やったぜい!

いろいろ話して,次回までに,このストーリーに沿ってもうちょっと細かくカットごとを決めてくることになった。


絵は誰がいいかと聞かれたのだが,正直よくわからないので「おまかせします」と言ったところ,何名かストーリーにあいそうな人をピックアップしておきますとおっしゃってくださった。

わからないことは専門家にまかせるに限る。それもこのお二人は本当のプロ(仕事人)だから安心してお任せすることができるのだろう。



その後,お互いの業界についていろいろお話をする。

絵本業界には,研究者は珍しいらしく,僕の話は新鮮に聞いていただけるようだ。

ぼくも絵本業界の話はとても新鮮だ。

へえ~ということばかり。


絵本作りの発想は,研究とは全然違うので,なるほど!と思わず手を打ってしまいたくなることも少なくない。

たとえば,Nさんから教えてもらったのだけど,何も書いてない頁があってもいいとか,絵本をめくるリズムが大事だとか,そういうのは,ふつうの本を書いているうちはわからない。

専門書で何も書いていない頁はあったら詐欺みたいなもんだし,文字がぎっしり詰まっている研究書に頁をめくるリズムなんてあったもんじゃないから。

けど,言われてみると絵本は本をめくるリズムを含めて,“本を読む”という行為になっているということに気づく。そこまで含めて考える必要があるってことは新たな視点になった。

Nさんは,僕のストーリーを最初にみて,ふつうの人は文字ぎっしりと詰め込んで“物語”を書いてこようとすることが多いが,僕の場合は,最小限の文字しかないシンプルなネームだったから,これはいけるかもと思ってくださったようだ。

僕の場合,絵本のストーリーを考えるときは,自然と,言語ではなくて,映像をイメージしつつストーリーを組み立てていたのがよかったのかもしれない。



また,Sさんに聞いたところ,絵本の場合,翻訳絵本は,1年に1回,なんちゃらという場所で絵本フェスティバルのようなものがあり,各国が絵本のブースを構えているらしいのだ。

そこにいって,いろいろな国の絵本をざざっと眺めて,良さそうなものを送ってもらい,内容を訳しつつ詳しく検討して,それらを回覧し,担当したいという人がいたら版権会社を通して出版するんだって。


研究者の場合,自分でこの本おもしろいから翻訳したいとなって版権取る場合が多いから,翻訳本の出版過程ひとつとっても随分違う。



絵本作りは,何からなにまで研究活動や著書の執筆とは全然違って新鮮である。


おもしろい絵本ができあがって,たくさんの親子に楽しんでもらえたら最高だなあ。







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Last updated  2006/05/29 08:02:38 PM
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