テーマ:今日のコーヒー(5072)
カテゴリ:フードペアリングの方程式
さてさて…いつまで続きますか♪…とっても好評な、さかもとこーひー常連Mさんとの「さかもとこーひー・オンライン ペアリングレッスン」ですが、今回はシブースト編となりました。今迄は、Mさんの奥さんお手製のケーキやマフィン、サンドイッチでお届けしてきましたが…今度は、デパ地下で買ってきたシブーストです。
僕も大好きなシブーストですが…これが、こーひーとペアリングしようとすると、ちょっとハードル上がります。まず、表面のカラメリゼ!…これがアクセントになってシブーストの魅力を一段と引き立てていますが…こーひーにとっては、カラメリゼしたほろ苦甘さと香りをどうするか? そして、生地があります…これもしっかりとした触感と豊かさが魅力的なんですが…こーひーには強敵となります。 カラメリゼに生地だけならば…その強さに合わせれば良いので、まぁ、しっかりとした味わいの素材とまともに焙煎すればそれほど難しくは無いでしょう。(つまり、素材のレベルが低かったり…酸の質やキャラクター、ボリューム感に…ボディや甘さ、マウスフィール等等ですね…焙煎が甘くて、デベロップしていない水っぽい味わいや水分抜け甘くて鮮やかさに欠ける爽やかさが無いコーヒーだとカラメリゼだけでお手上げでしょうね。) で、そこに…シブーストのクリームとリンゴが主役としてあります。このコントラストにフランス的な魅力を感じます。日本だと柔らかいとか滑らかさとか、ふわーっととか、肌理が細かなとか…勿論、それはそれでとっても魅力的なんですが…カリッととか、ガツッっととか、サクッと、ドシッとといったものも魅力的なんだと思います。 そして、それらのコントラストにリズムを感じたり、メロディーを感じたりして、とっても魅惑的な美味しさを楽しめると思います。シブーストはそういった魅力があると思います。 しかし、そのコントラストをこーひーで受け止めるのは、ちょっと経験が必要です。それに、シブーストだけで食べても美味しいですが…やはり、こーひーとペアリングして味わう魅力はさらに際立った楽しみになると思います。 お待ちしていました、Mさんの登場です。 【ペアリングにトライ8ーシブースト」http://ameblo.jp/sankichi-fmrt/entry-11268575315.html 「デパ地下で、僕の好物のシブーストを、ちゃっかり1ラウンド購入。家に帰ってきて早速いただきました。」 おぉ!いいですねー♪ 「最初に合わせたのは、さかもとこーひー(※)のストレート用の紅茶「ヌワラエリア」。うーーーん、幸せ。清々しく甘い香りと良質の渋み。シブーストにバッチリはまります。」 ヌワラエリアの繊細な渋味は、シブーストの豊かな味わいも繊細な魅力も受け止めてくれると思います。世間の軟弱なダージリンではこうはいきません。 「…って、ここで終わっちゃコーヒーのブログのネタになりません。なんたって1ラウンドたっぷりありますから、当然「おかわり」です。」 1ラウンドって、どういう買い方なんだ♪普通ひとり1カットとか、あれこれ何種類とか、買いません? 「今度はコーヒーで。「カフェ・タブロー」をチョイス。選んだ理由はバナナキャラメルマフィンが頭に残っていて、シブーストの表面のキャラメリゼとブラジルは相性が良いだろうと思ったからです。」 「いただいてみてもやはり、僕は、これで十分合うと思ったのですが、FBにそれを書き込むと、早速、さかもとさんからコメントをいただきました。」 シブースト好きですが、でも、ペアリングにはちょっと工夫が必要かな。 カラメルにシブーストクリームにパイ生地、そしてリンゴと色々な要素があるんですよね。でも、それがシブーストの美味しさになっていますからね。カラメリゼと生地はしっかりとしているし、クリームとリンゴは優しく繊細ですからね。リンゴとクリームの触感や繊細な酸に合わせるには、フローラル系の上質な豆が必要で、しかもカラメルも生地も受け止めるって感じですね 「いわく、甘く煮たリンゴを受け止め、なおかつ、キャラメリゼとシブーストクリームもカバーするには、良質のフローラルが必要、とのこと。…なるほど。」 「たしかに、嫁さんの反応はさほどでもなかったし、僕自身も、あとくちに、煮たリンゴの「きーん」とした甘さがそのまま口に残っているのを感じていました。やはり、「これで良いはずだ」という先入観や、ひとりよがりは良くありません。」 リンゴは優しい美味しさであまり好き嫌いが無い果物ですが…実は、けっこう芯がしっかりしていますね。(リンゴだけに…とは言いません。) 「フローラル。そういえば手持ちにモカシダモがあります。シダモは面白くて、フローラルとハーブが一体になったようなフレーバーと、そして、かなりハッキリと紅茶のキャラクターがあります。…これ、バッチリなんじゃないか、と思って再びFBに書き込むと、「6:4で試してみて♪」と、さかもとさん。6:4というのは、「アトムの子」60%に対してシダモを40%ブレンドする、という意味です。」 まぁ、この辺のバランスは経験だけですね。前は一応頭で考えて比率とかイメージしていましたが…なんだか最近気がつくと、勝手にイメージが浮かんでくるんですよね。40年近くそんなことばっかりしてきたからでしょうか♪ 「さて、朝です。6:4でブレンドした豆をプレス用に細かく挽いて、グラグラの熱湯を注ぎます。4分の抽出を待つ間にシブーストを用意。あーーーわくわくする…。」 こちらも、ドキドキします。 「コーヒーがはいりました。シブーストをパクっと一口。続けてコーヒーを…。「!!!」まさに、「合うって、こういうことだよね!」というジャストミート感。嫁さんも驚いていました。あとくちも、甘さだけが突出することなく、シブースト全体の余韻がほのかに、バランスよく残るので、とても良い感じです。うーーーん、なるほど。」 ほっとひと安心です♪ さて、シブースト買いにいかなきゃ♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.06.05 14:59:55
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