★★★春ちゃんのフォト575★★★
写真を撮る時は、何かを感じシャッターを押すのですが、その感じたことを575の簡潔な言葉で添えたものです。
これ等の写真は日記で公開済みのものですが、日記はいづれ消去していきますので、この欄にまとめ残そうと思いました。
一部、気に入らない句は変更したり、その時に感じたことを更に加筆してます。
ー風景編ー
◎ 黒文字 ◎2010年2月
春を告げる黒文字の息吹をフォト575にしました。 ふるさとの森公園の樹木はほとんど芽吹いてませんが、この黒文字だけは早くから芽吹き、森の命を感じます。 公園の上の方の一角に、群落があり、植林された山が大半のこの辺で、これだけ見れるのは貴重。 香りがいいということで、高級爪楊枝の材料になる木ですが、香り以外にも効能があるようです。 クロモジの根を陰干しし、よく乾燥させたものは釣樟(ちょうしょう)という名の生薬として使われ、急性胃腸カタルや脚気に効くとされているそうです。 又、木の部分は去痰作用があり、咳きや痰を抑える場合に使用されるとのこと。使用した後の爪楊枝を砕き粉にして飲んだらいいのですかね~! この黒文字の芽が大きく開き出すのは3月になってからで、この新芽と同時に花も咲き出すので、この色の組み合わせが爽やかです。 上の写真はふるさとの森公園の更に上にある、小学校裏から向阪本に通じる山道の脇で撮影したものです。 低木木なので、他の木々が芽吹き、日陰になる前に急ぎ咲かせるようです、
◎ 光明 ◎2010年1月
2009年は100年に一度かといわれる不況に襲われ暗い一年になりました。
写真は郷土館駐車場から撮影したもので、左に長者山、唐笠山を配置、中央には光明さす向阪本が写ってます。
写真を撮った天辻峠、今年は4月に旧木工館が大塔地産加工組合が主催する「大塔天辻館」としてオープン予定。
裸大師の施設も綺麗になり、蕎麦屋さんになるとかの噂。
この不況の中、天辻峠が賑わってくれることを祈るばかり!
◎ 落ち鮎 ◎2009年10月
10月の末頃に現れる北から南に流れる雲。これが出ると鮎が産卵の為に川を下り始めるとか~! この鮎のことを「落ち鮎」とか「下り鮎」というそうです。
◎ 蛇行 ◎2009年9月
水の減ったダムを大塔橋から簾方面に向かって撮影したものです。 ダムの上流に当る阪本市場では、水が減るこの時期、昔のような川の姿に戻っていきます。蛇行するルートは昔のままのようですが、河原が石では無く、泥が乾いた状態になっているのが大きな違い。 山河というよりは、荒涼とした砂漠の中の大河のように見えます。 この状態になると思うのが、なぜ川は蛇行するのか? これは、小学校で習うようですが、簡単に言えば、岩など、何等かの障害物があると曲がりだし、遠心力の原理で外側の流れが速くなり、縁を削りだし、段々深く削り、それに伴いカーブが大きくなり、更に遠心力が強くなっていきます。 逆に内側の流れが緩くなり、そこに、削った土砂が堆積していきます。結果、蛇行になってしまうのですが、人生そのものといった感じ。 洪水対策の為、蛇行を修復し、直線にする工事が行なわれますが、最近では、蛇行に戻す実験もされてます。 これは、自然の姿に戻すことにより、環境がどのように復元されるのかみようとしているのです。 自然の流れに逆らうことは良くないのでしょうね! 今の時期の流れは、この侵食・堆積の原理が分かる模型のように見えます。 満水時のダムはかなり深いもので、川底が見えるようになると、ついつい、底に沈んでいる人がいないかと見渡してしまいます。 このような色々な想いを詠み込んだ句です。 写真奥の光っている所、この辺り、十二荘の森と言われるところで、足利幕府に追われた長慶天皇が11人の女官とともに入水されたという伝説のある場所です。 詳しくは、歴史散策シリーズ「十二荘の森と長慶天皇」を読んで下さい。
◎ 大塔橋 ◎2009年9月写真は、霧が晴れ、青空が覗いた時の大塔橋です。阪本と言えば、この「赤い橋」、阪本市場風景には切っても切れないものですが、いつも気になることがあるんです。 この自然の中、橋の色を「赤」と決めた根拠は何なんだろう~? 「赤」以外だったら何色がいいんだろうか? 色々調べてみると、橋の色を決めるのは大変なようです。 橋にはどのような色が望ましいかという調査をしたところ、一位は「環境と調和した色」だったそうですが、調和した色はこれだというものがないのが辛いところで、最近では住民投票をして決めるところもあるようです。 同じような調査で、嫌われる色は赤系と黒で、好まれる色は緑系、好まれるが嫌われる度合いも高いのが白・青らしいです。 赤色の橋は結構多いと思いますが、嫌われるのですね~! 阿蘇の外輪山に架かる阿蘇大橋は阿蘇(自殺)大橋とも言われ、傍には「まてまて地蔵」まであるそうです。 この大橋の色は赤だったそうですが、縁起が悪いということで今では緑に変えたそうです。 大塔橋の赤色、簾橋のようにくすんでしまうと嫌ですが、華やかな赤色は悪くないと思ってます。なぜか赤トンボを連想し、橋までが大きな赤トンボに見えてしまいます。 句はこの辺の気持を詠んだものです。 私の阪本に関する脳裏には、この赤い橋、赤トンボが強く刻まれてます。この赤トンボ、今年は冷夏のせいか、少なかったように思います。
◎ 小焼け ◎2009年9月
写真は、家から天辻方面に向かって撮影したものです。 阪本市場は天辻峠より200メートルほど下の谷にあります。そのせいか、壮大な夕焼けを見た記憶がなく、せいぜい見れても小焼け程度。 ところで、この「小焼け」ってどういう意味? 「夕焼け小焼けで日が暮れて~」や「お馬の親子は仲良し小良し~~」 何気なく歌っていますが「小焼け」や「小良し」の意味を説明できますか~? これ以外にも「小」がつく言葉多数あります。「小奇麗」とか「小憎らしい」とか~。 それぞれの言葉に意味は無く、語調を整え、7字のリズムにする為と説明しているのもあれば、「小焼け」は、一旦日が沈み、数分後、再び空が赤くなることと説明しているのもあります。又、「小」の字のごとく、「ちょっとだけ、少しだけ」という意味だという説もあり、大半は当てはまりますが、これでは「小良し」の説明がつきません。 どうも完璧に説明出来ないようです。 余談:「松鶴家千とせ」というお笑い芸人のネタに~ 「俺がもし夕焼けだったら、弟は小焼けだった。父さんが胸焼けで、母さんは霜焼けだった。分かるかな~~>」 本当に余談でした。 句の最後にある「おんじさこ」は現在の阪本市場の元々の呼び名で、谷のことを「迫」といい、多分「隠じ迫」という漢字になるのではないかと思います。 普段は、この「おんじさこ」が詰まって、「おいざこ」と言っていたようです。 この「おいざこ」と言われた阪本市場、冬になれば日の射さない寒いところで有名です!
◎ すすき ◎2009年9月 写真は、天辻集落から行者山に向かって撮影したものです。 ススキを見るたびに、昔の原風景が戻ったのだな~という思いと、あの勢力を誇った背高泡立ち草はなぜ衰退したのか気になってしょうがないのです。 昭和40年代、関東より以西に大繁殖したのですが、その理由として、一般植物より根が深く50cmの深さの豊かな養分を多量取り込んだ為、背が高くなり、更に、CIS-DMEという周囲の植物の成長を抑制する物質を出し勢力を拡大したようです。 このように、植物が物質を放出し、他の植物の生長を抑制したり、動物や微生物の侵入を防いだり、引き寄せたりすることを「アレロパシー」というそうです。 身近な所では、「ヨモギ」も抑制物質放出しており、松脂(ヤニ)は動物の侵入を防ぐ為だそうです。 背高泡立ち草は大繁殖した為、地中の養分を吸い尽くしたのと、自らのアレロパシーの影響を受け衰退していったようです。 金融バブル崩壊、自民党崩壊を織り込み、文字色を背高泡立ち草に合わせ黄色にした奥深い句です。
なぜ、「泡立ち」というのか、興味のある人、調べるのも面白いかも!
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