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今日は奈良市内にある大学の公開講座に夫と出席。講座のタイトルは何やら難しげなんだけど、ヨーロッパの中世の写本の原本をさわらせてくれるっていうんで、こんな機会は大げさではなく、死ぬまでもうないと思って応募したのだった。だが実際にさわらせてくれるだけあって、募集はたったの30人。夫と二人で応募したけど、二人とも見事に落選だった。残念!
それが3日前になって大学から電話があり、二人キャンセルが出たんで、二人で応募してたからと私たちが繰り上げ当選したのだった。やったー!うれしーい!!二つ返事で参加だよっ。 そして当日。県随一の高級住宅地の一角にある大学に車で行った。とめられるのかどうか不安だったが、何の問題もなかった。会場の図書館に行くと、ヨーロッパの古い写本と思われる本が、にケースに入って展示されていた。これ、この大学の蔵書なん?!これってもしかしてすごいんちゃうの?ええ~~~!? さて図書室の一角にある講演スペースには電車の座席みたいな、たためるテーブルがついてる椅子が置かれ、テーブルの上にはペットボトルのお茶にカラーの資料、ボールペンに、今回の講演会のポスターのイラスト入りメモ帳としおりまで置いてあった。なんかゴージャス・・。 ここまでですでにかなりびっくりしてたのだが、さて本日の講師の先生です、と紹介されてやってきた紳士をみてまた仰天。その紳士は、黒のダブルのスーツに同色のポケットチーフ、トラッドな赤と青の縞模様の上品な蝶ネクタイ。鼻の下にひげはやし、ちょっと少なくなくはなってるけどロマンスグレーの髪はウエーブを描き、にこやかなその色白お顔はハーフかと思われるほど彫りが深かった。まさにジェントルマン、これぞ大学教授。絵に描いたようではないか! この人が中世ヨーロッパの写本についてお話ししはるの?この教授がまず絶滅危惧種やで、こんなジェントルマンがまだ生息していたとは!この人見てるだけで、今日来た価値あんでと思うおさかなの母だった。 講演もおもしろかった。この先生、てっきり文学部だと思ってたら法学部の先生だった。ローマ法っていう古代ローマの法律(というか事例集)を中世の人が写本しながらああだこうだと解釈して使ってたそうで、そういうことを研究してはるんだそうだ。そっかあ、そんなことを研究してる人が日本にいるんかあ・・・おさかなの母の心からの感想であった。 最後に写本を見せていただく。入り口のケースに入ってた本も、先生がウキウキとかぎを開けて次々とケースから出して、うれしくて仕方がないという感じで見せて下さった。これ、手で書いてあるのかあ・・・。羊皮紙でできたおっきくて分厚い本の1ページ1ページにぎっしりと隙間なく書き込まれた文字を見るだけで頭がクラクラしてくる。これをうすぐら~い修道院(燃えたらあかんので自然光しか使わなかったそうだ)で一文字一文字書き写す・・・あああ~再び頭がクラクラ~。しかもヨーロッパ中世ってお風呂に入らなかったんだよね・・・あああ~(以下省略)。 最後に明治時代に京都帝国大学で、前年のローマ法の授業(!)のノート30人分をガリ版刷りにした本というのを見せていただいた。明治時代に古代ローマの法律の勉強してたんかあ・・・どない思て勉強してはったんやろか。~ナリ、とか羅馬法(ローマ法)と書いてある縦書きの文字を見ていると不思議な気持ちになった。 いやあ、繰り上げ当選させてくれはって本当にありがとうございます。楽しかったです~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015年07月28日 09時51分59秒
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