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カテゴリ:デジタル世界徒然草
isbn:479811782X:detail ■ シャーリーン・リー (著), ジョシュ・バーノフ (著), 伊東 奈美子 (翻訳) 、翔泳社 前に買って、ずいぶん寝かせていましたけど、やっと読みました。 テクノロジーの本ではなく、ソーシャルマーケティングの本。 グランズウェル、とは、「おおきなうねり」のこと。 現実社会と仮想社会(ソーシャルネットワーキング)の主客が 逆転した、というか、表裏一体となって、企業、コンシューマ、 マーケッターなどが入り混じって、一体化して動く経済社会の 現実を克明に、事例をたくさん掲げて分析します。 ★★★★☆ << ウェブスフィアが革命を起こす全員参加のマーケティング世界 >> 独自の観点(グランズウェル)を用いて、今起こっている、イノベーションを 描き出す、興奮すべき大著。テクノロジーの本ではなく、その テクノロジーの上で繰り広げられる世界を描いているのでお間違いなく。 ソーシャルネットワーキング、ソーシャルテクノロジーが巻き起こす、 実社会のマーケティングをも、光速で超える製販消が密接に連携した 驚くべき世界を克明に描く大作。 一消費者として、日常的に、ブログスフィア、E-コマース、SNSを使って いるけど、本書を読んで、改めて、「地球を覆う」ウェブスフィアの威力を 感じ驚きます。 言ってしまえば、仮想世界、仮想平面で、世界の人間はつながっている。 そんな世界におけるマーケティング、コンシューマ、生産者、マーケッター の新しくも密接な関係。 グランズウェルを「理解する」「活用する」「変革を起こす」そして グランズウェルの未来を展望する。 やがては古くなるであろう、しかし、まさに「今起こっている仮想世界と リアル世界の連携」事象を、丹念な取材と調査で分類し、構築した 今が旬なデジタルワールドの画期的な描写です。 いまどき珍しく、索引、豊富な脚注つき。 【目次】 第1部 グランズウェルを理解する(なぜ今、グランズウェルに注目すべきなのか 柔術とグランズウェルのテクノロジー ソーシャル・テクノグラフィックス・プロフィール) 第2部 グランズウェルを活用する(グランズウェル戦略を立てる グランズウェルに耳を傾ける グランズウェルと話をする グランズウェルを活気づける グランズウェルの助け合いを支援する グランズウェルを統合する) 第3部 グランズウェルで変革を促す(グランズウェルが企業を変える グランズウェルを社内で活用する グランズウェルの未来) 【リー,シャーリーン】 大手テクノロジー/市場調査会社フォレスター・リサーチのアナリスト。 フォレスターには9年前に参加し、現在はソーシャルコンピューティング および Web2.0分野の代表的な論客として、最も発言を引用されることの多い アナリストのひとりとなっている。 現在はブログ、ソーシャルネットワーク、 RSS、タギング、ウィジェット等の テクノロジーを活用することで、企業が経営目標を達成する方法を 分析している。2004年にアナリストブログを開始。 アメリカで最も影響力の大きいアナリストブロガーとして名前が挙がる ことも多い。現在はジョシュ・バーノフと共同でブログを執筆している。 マーケティング /メディア調査チームの元リーダー、 サンフランシスコ支社の前代表。フォレスターに入社する前は、 マサチューセッツの新聞社コミュニティ・ニュースペーパー・カンパニーでインタラクティブメディアの立ち上げに従事。米国新聞協会(NAA)のニューメディア 連盟の元理事。 サンノゼマーキュリーニュースでは商品開発、モニターカンパニーでは 戦略コンサルタントを務めた。ハーバード経営大学院でMBAを取得。 カリフォルニア州サンマテオ在住。夫と二人の子どもたちとともに グランズウェルを満喫している 【 バーノフ,ジョシュ 】 アメリカで最も著名なテクノロジーアナリストのひとりであり、 その発言はさまざまなメディアで広く引用されている。 フォレスター・リサーチには13年前に参加し、現在はテクノロジー/市場調査カンパニーのバイスプレジデントを務める。現在の主要研究分野は ソーシャルテクノロジーだが、メディア産業の変化をとらえた 画期的な研究でも知られ、その成果をまとめたレポート 『Will Ad‐Skipping Kill Television?(CMスキップはテレビを殺すのか)』と『From Discs To Downloads(ディスクからダウンロードへ)』は数多くの論文で 引用されている。戦略コンサルタントとして、数々のグローバル企業 (ABC、ベストバイ、シカゴ、シスコ、コムキャスト、ロレアル、 マイクロソフト、ソニー、ティーボ、バイアコム等)のシニアエグゼクティブを 支援した経験を持つ。講演者としても人気が高く、北米諸都市の他、 バルセロナ、カンヌ、ロンドン、ローマ、サンパウロ等、 世界各地のカンファレンスで基調講演に立っている。 フォレスターに入社する前はボストンのハイテクベンチャー数社で経営や執筆活動に従事した。マサチューセッツ州アーリントンで妻と二人の子どもたちと暮らす。 【あまぞんから引用】 米国ベストセラーの待望の邦訳! “Business Week”のベストセラーにも堂々ランクイン!ソーシャルテクノロジーが生みだすグランズウェル(大きなうねり)の正体をつかみ、戦略的に使いこなせ! ソニー・エレクトロニクスの広報責任者リック・クランシーは、ある「力」に悩まされていた。 その力は、とどまるところを知らずに成長していたが、正体がわからない。ブロガー。 ディスカッショングループ。ユーチューブ。会ったこともない消費者たちが、誰もが閲覧できるフォーラムで製品を格付けしていた。会社が大切に育ててきたブランドを、あらゆるものが攻撃していた。従来の広報ツールは何の役にも立たなかった。 そう、本書で「グランズウェル(大きなうねり)」と呼ぶトレンドと格闘しているのであった。 本書は著者らと数百人のクライアントとのやり取りと、数千時間に及ぶコラボレーションや分析作業から生まれた。その目的はただひとつ---あなたが、テクノロジーの変化の波に圧倒されることなく、ソーシャルテクノロジーが生みだす世界を航海できるよう支援することだ。 どのようにビジネスに活かせるか、収益を上げ、あるいはコスト削減を実現し、 そして顧客とのエンゲージメントを強めているのか、事例に基づいて解説する。さらに、実用可能なROI(費用対効果)のモデルも提供している。 企業がコントロールできない状況で個人がよりパワーを持つことを脅威と捉える企業も少なくない。しかし、企業にとって、本当は個人と深い関係を築くための絶好の機会になるのだ!さあ、グランズウェルの世界にようこそ。 【原題】Groundswell: Winning in a World Transformed by Social Technologies お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年02月21日 07時18分44秒
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