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カテゴリ:暮らしの徒然草
isbn:4396613490:detail ■ 美月 あきこ (著) 、祥伝社 <<CAが見たファーストクラスの客と、そうでない客>> まあ、読んでいて、この本ほど、嫉妬心が萌えるのも 珍しいですが。別にビジネスクラスでも十分、優越感に 浸れますが、著者からみると、ファーストクラスの客に 比べて、かなり「野蛮人」たる態度も多い様子。 ファーストクラスに乗れる人は、エコノミーの約20倍程度 のお金を出さないと、そうそう乗れるものではなく、どれほど 勝ち組な特別なクラスの人たちであるか、が、まず冒頭、 丁寧に解説されます。 さて、成功した人の習慣を学んで、あなたも成功しましょう、という 主旨なので、「上品なふるいまい」「丁寧な対応」「メモととる」 「読書をする」「孤独な時間空間を大事にする」など、人として 当たり前に見習うべきことが、次々と(ビジネスクラス、エコノミーに 乗る、下品でお金のない人たちとの対比として)描かれます。 たぶん、本書の一番の難点は、「ファーストクラスに乗れる人たち はお金もち。でも、お金持ちになったには、その人それぞれの 無数の理由、原因、運、手腕などがあったはず」なのに、「ファースト クラスに乗っている人は」という、狭いメガネで観察したところに あるのではないか、と勝手に思いながら読み終えました。 本書も、某氏など、本に著者の写真を掲載してキャッチなタイトルで マーケティングするという時流に乗じた出版だと思いますが、 「3%のビジネスエリートが実践していること」というサブタイトルと 内容のギャップは、結構イタイです。 正直言うと、ファーストクラスに「乗れる」金を払える成功者 の共通項を読み解くことに成功したとは言い難く、しかし、まあ、 こういう風に「世間の縮図」たる「クラス分けした」人間観察も あるのだな、という気付くを得られる分、読んで無駄ではなかったと 思いましたので、★三つとしました。 【目次】 第1章 ファーストクラスとそのお客様はここが違う! ●ファーストクラスって、いくらかかるの? ●バブルの時代の信じられない風景 ●ファーストクラスの常連「ビジネスエリート」という存在 ●アップグレードという裏ワザ ●プライバシーが守られる特別な空間 ●疲れるのが当たり前の空間で、逆に疲れを癒す ●寸暇を惜しんで仕事をする人は、ファーストクラスにはいない ●100万円単位の超高級炊きたてご飯 ●ファーストクラスでは名前を呼ばれる、 第2章 ファーストクラスのお客様の「習慣」をまねる ●メモをどんどん取る ●成功者は、メモを取る姿で相手を感動させる ●何をメモすればよいのか ●すぐにお礼状を出す ●朝の時間を大事にする ●ファーストクラスは読書家ばかり―13時間で8冊読む人も ●ファーストクラスの手帳はとてもシンプル 第3章 ファーストクラスのお客様の話し方・聞き方をビジネスに活かす ●ビジネスエリートたちとの会話は、あっという間に時間がすぎる ●よい声が出せにはまずよい姿勢 ●口下手な人もすぐに使える「オウム返し」 ●会話が弾むよい質問・会話がすぐ終わる悪い質問 ●ビジネスエリートの絶妙な質問、3つのポイント ●クッション言葉でスムーズに依頼する ●「ありがとう」の一言で相手を巻き込む 第4章 ファーストクラスのお客様は見た目が違う ●ファーストクラスは挨拶から違う ●重要なのは、「第二印象」 ●「第二印象」がよくなる三種の神器 ●ファーストクラスのお客様は、姿勢がいい ●歩き方によって気持ちが変わる ●死相が出ていたお客様 ●ファーストクラスは「成功者の顔相」で満ちている ●息をつめていては、いい仕事はできない 第5章 ファーストクラスのお客様の発想を学び、私が考えたこと ●当たり前のことを続ける、そして感動させる ●自分のポジションに応じた人脈をつくる ●ルール無視では相手にされない ●人脈を広げる時にやってはいけない7つのタブー ●家族を大切にする ●女性をリスペクトする理由 ●スパイラルの法則 ●感情のコントロールができる ●私のブルーオーシャン戦略 ●人の能力・経験を商品化する 第6章 一般のビジネスにも役立つCAのスキル ●1社の募集に約1万人が全国から応募する ●一人前になるまではエレベーター禁止 ●CAは見た目が9割 ●ドライアイスを素手で扱う理由 ●CAのプロ意識 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年11月04日 23時46分06秒
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