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カテゴリ:映画の話
※ストーリーに関するネタバレはしておりません※
市川昆監督の名作「東京オリンピック」は、最後に流れるスタッフロールが、様々な役割の人々を肩書き抜きの五十音順で羅列するだけ…という、一風変わったスタイルでした。 今回の、宮崎駿監督の新作でも、エンディングには「この映画を作った人たち」と題して、画面一杯に五十音順の人名が並びます。 そのバックに流れるのが、すでにテレビから散々流れている主題歌。 ♪ポーニョ、ポーニョポニョさかなの子♪という、あれです。 予想外なことにはこのエンドロール、あっという間に終わってしまい(主題歌の一番しか使っていないのではないだろうか?)、「おわり」の文字が出て場内が明るくなった時、すごく焦りました。 なぜなら… 涙で顔がグシャグシャだったから(苦笑)! 緻密で細部の描写にも手を抜かない、これまでの宮崎アニメを見慣れた目には、単純化された力強い色や線、パステル画のような背景などがもの珍しく、最初はおぉっ?と驚かされました。 でも、リアルタイムでハイジを、マルコを、コナンを見て大きくなった私たち夫婦の世代には、無条件で宮崎アニメを喜んでしまうような刷り込みがされてしまっているので… 2008年の日本で新たに生まれた「ジブリ版人魚姫」のおはなし。 でも、ナウシカの腐海、魔女の宅急便に出て来た海辺の坂道、カリオストロの城のカーチェイス、シシ神様の森に千尋のトンネルにハウルのゴム人間、そしてトトロのメイちゃん… 私たちの大好きな名作のエッセンスを随所に透かし見ることが出来て、そんなことに一々, 涙腺が反応してしまう。 私の涙の理由は、「またこの監督の新しい映画に出会えた」、そのことの嬉しさ故に他ならないと思います。 監督の女性崇拝がかなり前面に出てるなあ~、とか、ゲド戦記の一件が影響与えてそう、とか、後からあれこれ考えてもいますが、まずは先入観も小理屈も抜きで、シンプルに 「楽しかった、面白かった、ポニョも主人公もほんとに可愛かった!」 と、大満足できて、良かったです。 内容についてほとんど、事前に情報を入れずに観たのも正解でした。 ちなみに先述のエンドクレジット、スタッフや声優一人ひとり(ジブリに居ついているという三匹の猫まで)の名前の前に、監督自らが描かれたらしきイラストのマークが付けられています。 短い時間で画面が切り替わるので、一つひとつをじっくりチェック出来ませんでした。 宮崎御大に自分のマークを決めてもらえるなんて、いいなぁ~と思う一方で、監督自身の名前やイラストはその中に入っていたのかな?と、もう一度映画館で確認する決意を固めた私です。 ワルキューレの騎行のごとき「ポニョ来襲」シーンの迫力は、スクリーンで観なければ絶対もったいない! 崖の上のポニョ イメージアルバム お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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