エラリー・クイーンPerfect Guide
何年ぶりかでエラリー・クイーンに夢中になっている私に、この本を娘がプレゼントしてくれました。第一部は「エラリー・クイーンの推理と証明」作品をジャンル別に分けて全作品の解説を載せてあります。代表12作品には3コマ漫画がついていて、作品を読んだことがある人は最高に笑えるでしょう。第二部は「エラリー・クイーンをめぐる冒険」作家の方々が、クイーンを好きな理由、やクイーン作品ベスト5、などの質問に答えています。綾辻行人さん、小野不由美さん、北村薫さん、霧舎巧さん、法月綸太郎さんなどを興味深く読みました。二階堂黎人さんは、その作家の作品を年代順読むのが好きだそうで。私と一緒です!ちょっとうれしいです。本当にクイーンに影響を受けた作家さんが多いんですね。でも、どうして有栖川有栖さんがいないんですか?それだけが不満です。エラリー・クイーンファンクラブの方たちが選んだ、クイーン長編ランキングというのがあるんですが、さすがに(?)一般的に評価の高い「Yの悲劇」が一位ではなかったですね。そのほか知らなかったレアな情報もいろいろあって楽しめました。表紙のイラストはエラリー・クイーンでしょうね。ちょっとかっこよすぎですが、まあいいでしょう。表紙のイメージ通り、気軽に読めます。そして裏表紙にはペーパーバックの表紙がずらっと並べてあって、それだけでわくわくしました。執筆者紹介にも、それぞれクイーンの最愛の作品が書いてあって、この本を書いた人、イラストを書いた人も全てクイーンへの愛着を持っているのだというのがわかります。これからエラリー・クイーンを読んでみようという人にもおすすめの本です。 エラリー・クイーンperfect guide