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学校で教えて欲しかった、こんな英文法!

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2010年08月05日
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カテゴリ:法助動詞
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Day 70:今回もサミト君の学習はお休みして、コメントに寄せられたスマイル質問をえんぴつノート取り上げます。


質問:問題集に過去について述べる場合には could が用いられる。とあって、

I could talk when I was thirteen months old.
I could walk when I was ten months old.
I couldn't understand the teacher yesterday.
How could you say that to me?

以上の例文があります。

たとえば上の文で上二つはなんとなく解るんですけど、I couldn't~や How could~はどう考えればいいでしょう?



答: 今回は助動詞の中でもちょっと厄介な could に関する質問ですね。


残念ながら日本の学校英語では could の使い方を正しく説明しないので、バンクーバーでも could の使い方がきちんとできない日本人学生さんはたくさんいます。


Day57で述べましたが、英語には過去の意味を持たない過去形があります。このことをもう一度思い出して下さい。


よく知っている助動詞 could, might, would, should など、形は過去形ですが、一部の例外と時制の一致を除けば、一般的には現在または未来のことについて述べます


should で考えるとよくわかると思います。確かに形は shall の過去形を使っていますが、意味は現在または未来のことで用いられますよね。


つまり、基本的に助動詞には過去形がないのです。そのかわりに、過去のことを表わす場合は「have + 過去完了」を使います。


I should study harder. (現在・未来)

I should have studied harder. (過去)


しかし、今回の質問で挙げられた「能力」の can / could は一部例外。


では、能力の can/could を説明しましょう。


can の本質は「潜在的能力」つまり、いつでも望むときにあることをすることができる現在の能力。この潜在的という意味がポイントなのです。つまり、can の能力はすでに内面に存在する能力、だからいつでも能力の実行が可能。


では、次に能力 can の過去形 could を説明しましょう。


基本的に助動詞には過去形がないと説明しましたが、能力の can は一部例外で、過去形に「できました」という意味の could があります。


しかし、あくまでも潜在能力を表わす can の過去なので、could は過去のいつでもできたという「一般的(永続的)な能力」を表す場合にのみ用います。


過去のある場面で「一度だけできた」能力を表すときには could は使えません。そういう場合は was able tomanaged to succeeded in -ing などを使います。


He could swim very well when he was a child. (was able to も可)
(子供の頃、水泳が達者だった) 
過去の一般的な能力(子供の時いつでもできた能力)]

He was able to pass his driving test.  (couldは不可)
(彼は運転免許試験に合格できた) 
過去の一度だけできた能力


could と was/were able to との間にこのような相違が生じる理由を簡単に言うと、could の本質は過去のいつでも望むときにあることをすることができたという「潜在的能力」だからです。つまり、現実に能力を実現したかどうかには触れていないのです。


「子供の頃、水泳が達者だった」この文は実際に能力を実現したかどうかには触れていませんよね。単に子供の頃泳ぐことができたという習慣的な能力を表現しているだけですよね。


それに対して was/were able to は「実現能力」です。つまり、現実に能力を実現(実行)したという意味を含んでいます。


「彼は運転免許試験に合格できた」この文は実際に能力を実現したという意味です。だから合格したのです。


しかし、could の説明はそんな簡単には終りません。なぜならば、could を「(一度だけ)~できた(できなかった)」という意味で使える場合があるからです。


ここからのルールをしっかり理解しておかないと could の使い方がいつまでたっても正しくできませんよ。


前述した過去の能力 could のルールは否定文には適用されません。また、肯定でも知覚(see, hear, feelなど)に関する動詞と理解・認識(understand, rememberなど)に関する動詞にも適用されません


He read the message but he couldn’t understand it.
(彼はその伝言を読んだが、わからなかった)

I could see him through the window.
(私は窓越しに彼の姿を見ることができた)


couldのまとめ

1過去の一般的能力を表わし、過去の一度だけできた能力には使えない。

2否定文では could not を自由に使える

3知覚・認識動詞と共に could は自由に使える


最後に現在を表すcould を少し説明しておきましょう。


前述の He was able to pass his driving test.  (彼は運転免許試験に合格できた) で could を使うとどうなるか?


He could pass his driving test.


この文を「彼は運転免許試験に合格できた」と訳せば間違いになります。


しかし、「彼は運転免許試験に合格できるかも」と訳せば現在の推量となり正しい文になります。



説明が長くなりましたが、質問の答えです スマイル

I could talk when I was thirteen months old.
I could walk when I was ten months old.
I couldn't understand the teacher yesterday.
How could you say that to me?

1,2は過去の一般的能力を表わすcould

3の couldn’t は「~できなかった」という否定文なので could が使える。
さらに動詞が理解・認識の動詞 understand なので肯定文も可です。
I could understand the teacher yesterday. (理解することができた)

4の could は厳密には過去ではありません。How could you …? は「よくまあ…ことができるな」という意味で現在の「いらだち」を表わします。多分、日本語に訳すと「よくもまあそんなことが私に言えたもんだな」と過去のようにも思えますが、実際には現在のいらだちの気持ちを表わしています。



発行者 小栗 聡 
本ブログの著作権は小栗聡に属します。無断転載はお断りします。
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最終更新日  2019年08月16日 02時21分25秒
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