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学校で教えて欲しかった、こんな英文法!

学校で教えて欲しかった、こんな英文法!

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2011年05月23日
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カテゴリ:関係詞節
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東日本大震災で被災された皆様へ


このたびの東日本大震災により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

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こんにちは、iaxs vancouver のオグリです。


本日の問題


☆★☆ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

空所に入るのは to give それとも giving ?


1) 報告を来週の月曜日まで延ばしたいと思います
I would like to postpone (     ) my report until next Monday.

2) 報告を来週の月曜日までに準備したいと思います
I would like to prepare (     ) my report by next Monday.















答:(1) giving (2) to give


詳しい解説についてはメルマガ “学校で教えて欲しかった、こんな英文法!” で
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー☆★☆

メルマガでは現在「準動詞」を取り上げています。


当ブログはメルマガと連動した内容の文法項目を取り上げるのが主旨ですが、今回もメルマガとは異なる内容をお届けします。


前回、接触節とは、もともとある文の目的語の並び順を変えただけのシンプルな文構造で、関係代名詞が省略されたものではない。そして学校英語で習う関係代名詞の省略というものは本来ない という関係代名詞の新事実を紹介しました。


今回も学校では教わらない関係代名詞にまつわる新事実です びっくり


タイトル文でもある次の文、あなたは使っていませんか?


This is the book which I read last night.


学校英語ではこの種の英文を目的格の関係代名詞として習うと思いますが、そのときに which の代りに that を用いてもよい、また省略してもよい、と習いませんでしたか?


つまり、次の3つはどれも同じであると教わりませんでしたか?


This is the book which I read last night.    (which 関係詞)

This is the book that I read last night.    (that 関係詞)

This is the book I read last night.      (裸関係詞[接触節])


which を使うのか? that を使うのか? またまたどちらも使わないのか? みなさんはどのように使い分けていますか?


もし学校英語で習うような which の代りに that を使ってもいいという解釈で考えるなら、which をとるか、that をとるかという選択は単純にその人の好みでよいのではないでしょうか?


しかし「形式が違えば、かならず差異が生じる」という持論を唱える者として、この which that では違う原理が働いているように思えるのです。


そこであるリサーチをしてみました。


google で whichthat の頻度を調べてみると、


“book I read”      6,120,000  ヒット

“book that I read”      6,300,000  ヒット

“book which I read”       2,710,000  ヒット


という結果がでました。この結果から言えることは関係詞を使わない形(接触節)や that を使った形と比較すると、which の使用頻度は明らかに少ないことがわかります


さらに、ネット上で利用できるコーパスを用いて同じ検索を試みてみると、結果は


book I read     30 ヒット

book that I read      13 ヒット

book which I read      0 ヒット


which を用いた例は 0ヒット でした。


検索結果から、関係詞が目的語になっている上記のようなシンプルな文においては which事実上ほとんど使われない と言えそうです。


もし学校英語の which の代りに that を使ってもいい、つまりどちらでもいいという解釈で考えるなら、which、that の選択にこれほどの差が出るのは不自然ではないでしょうか。


やはり、which that では本質的な部分が違うということが言えそうです。


実際に、関係詞 which that は異なるものであるという認識が権威のある文法書でも述べられている事実を言及しておきます。


The Cambridge Grammar of the English Language(Huddleston & Pullum) では、which を「wh型関係詞」、that と接触節を「非wh型関係詞」というカテゴリーに分け、両者は先行詞との関係において異なるというのです。


wh型関係詞を使った場合、先行詞の内容をwh関係詞が代名詞としてはっきりと受けている。つまり、the toys which you don’t want「オモチャ(the toys)、どのオモチャかというと…」のように先行詞の内容が何を示すのかを which の関係節で明示する。


しかし、非wh型関係詞を使った場合、先行詞の内容をはっきりと受ける代名詞ではないので、the toys that you don’t want は「オモチャ、あなたがいらない(あれ)」のような感じになるのです。単に want の目的語が欠けただけで、that は関係代名詞ではない。that はむしろ that節を導く接続詞のようなものであるというのです。


つまりCGELでは which関係代名詞that接続詞に近いものだと解説しているのです。


実はこのことがなるほどと思える構文があります スマイル


This is the room in which I was born.   [○]

This is the room in that I was born.  [×]



最初の文は This is the room which I was born in. の前置詞 in を関係代名詞 which の前に置いた文で正しい英文です。


しかし、2文目のように前置詞 inthat の前に置いて in that とすることはできません。


このことはみなさんもきっと学校英語で教わっていますよね。でも理由を説明してもらったことはありますか?


そういうルールだからと、理屈抜きで教わりませんでしたか? 号泣


でも前述のCGELの考え方なら、説明がつきます。


which は(関係)代名詞、つまり名詞の仲間。だから「前置詞+名詞」という構造が可能なのです。前置詞は名詞の前に置く品詞ですよね。


しかし、that は接続詞に近いもの。「前置詞+接続詞」とう構造は英語にはありません。だから、that の前に前置詞を置くことができないのです。


結論、関係詞が目的語になっているシンプルな文においては which は事実上ほとんど使われない。したがって、This is the book which I read last night. のようなシンプルな内容の文において which を使うと不自然であることが言えそうです。


このことから、やはり形の違う whichthat では違う原理が働いていることも予想がつきます。


次回は関係代名詞 whichthat の意味的な違いについて触れてみたいと思います。


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最終更新日  2011年05月24日 05時37分16秒
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