うちの彼はあまりよくできたホストではない。「飲み物何にする？」とか言わない。「さあさ、座って」とか言わない。周りを気遣うことにあまり慣れていないといったら本人怒るかもしれないけど、大勢の場をまとめるとか仕事じゃない限りあんまり張り切ってやらないタイプ。よい話し相手だし、聞き上手なんですけどね。

でもアメリカってソーシャルスキル（悪く言えばでしゃばったり、仕切ったり、はしゃいだりすること）がすごく大事で、みんな気をつけてわざわざ張り切ってるらしい。われわれ二人外人カップルには到底まねできないと感じてます。でもあたしががんばらなくてもいいように、彼にちょっとがんばって欲しいなーと思っていたところ、今日の我が家でのミニパーティーではすごい成長ぶりを見せてくれました。このままよいホストの道を究めて欲しい。

今回も昼間会社からわざわざ電話してきて、「私最初からいないとだめ？何時までなら仕事しててもいい？」と探りを入れてきてたので、「おい、まじか？！」と思いつつ、「絶対無理なら我慢しますけど、できればみんな来る前にはいて欲しいなー。ちょっと考えてもらってもいいの？」と持ち上げ作戦に出てみました。

この、「～してもらってもいいの？」という下手に出たお願い作戦は結構効果あって、早めに帰ってきてくれた。でも早く帰ってきたのに主体的に手伝うというつもりはないらしく、いちいち「あ、ベルなったから、ドア開けてお迎えしてもらってもいいの？」とか、「みんな何飲みたいか聞いて、注いでもらってもいいの？」とか言うと、すごく張り切ってお手伝いしてくれるけど、こっちが料理とかで手が回らないとやはりゲストは突っ立ったままとかで、「さあさ、おかけください」と仕切りなおさなくてはいけない。。。

あーでも前に比べたら上手になったよ。がんばってる、がんばってる。
まったく悪気はなく、お客さんと混ざってお客さん化しちゃうだけなので、ちょっと合図するとすぐわれに返り、ホストの心構えを思い出すようです。この合図も「あ、またホストさぼってるな！」という顔は厳禁。「ちょっといいの？」と困った振りするとすごくよく働く。

しかも今日は会社でうってる本物のドイツの味に近いケーキたちを皆さんで食べるために買ってきてくれました。「えらい！よく考えた！」皆さん帰った後はほめたおし。でも仕事本当に忙しかったのに、悪かったわ。

きっと子育てってこんなのかなと思うこのごろ。