三太郎物語～泣いて笑ってケンカして～

土曜の午後、部活から帰ってきた一太郎はお昼のハヤシライスを一口残し、「頭が痛いからちょっと寝るわ」と自室へ。

３時間後、目が覚めたところで熱を測ってみるとなんと38.6度

数日前から、「頭が痛い」「喉が痛い」とか、「ちょっと寒気がする」などちょこちょこ訴えていたのだが、「たぶん気のせいだね。」「納豆食べてるから大丈夫。」「いや、あんたは風邪とかひかないから！」などと軽くあしらっていた鬼母ばなちょこ。

結局発熱してしまった・・・

あんだけ食っても風邪引くのね・・・
食べたものの栄養をいったい何に使ってくれちゃってるわけですかっ

もしかしたらインフルエンザかも知れないから、部屋から一歩も出さないようにしてしばらく様子を見ることに。

が、熱が高く鼻水をずるずる言わせてる以外は他に症状がなく、ひと眠りしたらまた「腹減った」と起きてハヤシライスを食べ、テレビを見て大笑いし、さらに私が気を使って買い物のついでにお土産で買ったマックのテキサス２バーガーのセットを「ひええ～。でかいなあ～。オレこれ食えるかな～。」などと言いつつもペロリと平らげ・・・

熱はまだ38.5ありますけど・・・

絶対インフルエンザじゃないね。

ていうか、もったいないからもう食うな。

次の日の日曜は37度6分まで下がったし、やつはなんだか元気だし、混んでる休日診療に行ってさらに具合が悪くなっても困るから、と、病院へは行かず、「なんか薬飲んどく？」という親切な母の申し出も「いや、いいや。クスリ飲まない」とあくまで自己治癒力に任せるつもりの一太郎。

あんだけ食ったんだから、自力で治せるはず

・・・今朝も37度ぐらいだったから、きっともう大丈夫だよね～と思ったけど、一応病院へ行ってインフルエンザの検査。

診察室の椅子に座り、優しい女医さんに

「今日はどうされましたか？」と聞かれ、

「あ、風邪です」

と答える一太郎・・・

その堂々とした答えっぷりに、おめえが診断してんじゃねえよっと、具合の悪い息子の後頭部に突っ込みを入れてしまいました・・・(-_-;)

それでもドクターは微笑んで

「どういった症状がありますか？」と我慢強く聞いてくれる。

「あ、鼻水と、えっと～。」

・・・熱が出たことを言えよ！熱が出たって！！

私が一太郎の補足をしながらこれまでの経過を話し、念のためインフルエンザの検査をしてもらったが、結果はシロ。

普通の風邪薬をもらって帰宅。

まあ、よかったのかな。

病院からもらった薬を飲み、「そういえばこの薬、『もしかしたら眠くなるかもしれません』って言われたんだけど、なんか眠くなってきたよ？すごくない？」

・・・飲んで数秒で眠気が来るかっ

午後はすっかり退屈になってしまった一太郎。

「あのさ、もう熱ないからさ、誰かと遊んできていい？」

・・・相手に迷惑だからやめた方がいいよ・・・

ていうか、お前は幼稚園児かっ

腹減ったと言ってはなんだかんだ食べ、弟たちが帰ってきたら待ってましたとばかりにちょっかいを出して遊んでもらい、余計なおせっかいをして兄弟げんかになり・・・

ああ。
長男元気で留守がいい・・・

健康って本当に大切だわ・・・（アタシのために）