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2009.06.11
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カテゴリ:古本コレクション

6月といえばジューンブライド

ということでかこつけて(^^)・・・、

時代を感じさせる、1951年発行の杉野芳子先生の『ニューデザイン独習書』
のグラビアです。

ニューデザイン独習書・口絵2.JPG

50年代の映画ブーム、アメリカ文化へのあこがれが怒涛のように流入していた時代で、若い女性たちにはまさにシネマのワンシーンのような、雲の上の世界だったのでしょうか。

・・・と思っていたら・・・、戦後まもない1946年 、ナゴヤドレスメーカースクール発行のテキストに、はやくもウエディングドレスの製図が載っていました!

旧・山田家政女学校、現・名古屋文化短大の前身、ナゴヤドレスメーカースクール。 

 古書・1946年ドレメ裁断全書表紙.JPG

戦後すぐの物資不足の時代、はたしてどのくらいの人数のかたが、
手づくりのウエディングドレスで結婚式をあげたのでしょうか。

古書・1946年ドレメ裁断全書口絵1.JPG

古書・1946年ドレメ裁断全書口絵2.JPG

あるいは大切にしまってあった、お母さんやお祖母さんの白無垢や白喪服が材料になったかも・・・。

やはり、和裁・洋裁にかぎらず
服をつくる人にとっての最高峰はブライダルコスチュームかもしれません。
江戸や明治時代、裁縫塾に通う娘さんは
花嫁衣裳となるときそって縫いたがったといいます。

さらに、まさに太平洋戦争直前の1941年5月発行の
文化服装学院すみれ会(文化服装学院のOB会)・『すみれ』12号。

古書・1941年すみれ12号・表紙.JPG

国民が統制経済下に管理される暗い時期、
ゆううつな時局を払拭するかのように、ウエディングドレスの製法が掲載されているのに
びっくり。

古書・1941年すみれ12号・口絵1.JPG

考案したかたにもためらいがあったのか、あるいは率直な気持ちを述べておられるのか

「・・・この際花嫁の式服を洋装にしたらと云うことを主張したいのであります。
・・・人と場所を得ればこれほど簡素でしかも清純な美しさを発揮した服装は他に
見られぬところで、結婚の式に臨む清浄な乙女にこれほど似つかわしいものは
ないではないかと考えます。それに使用する布は全部純白ですから後で染めて
何にでも利用できますし、和服と異なって布に応じてスタイルを臨機に考えて
無駄なく更生させる事ができる点、誠に経済的で非常時国策に適応したものでは
ないでしょうか。
・・・丈も床すれすれ位にすれば時局に応じた、つつましい感じになると思います。」

と、いまの目線でみればいささかいいわけがましいような(^^;)。

デザイン画のバックスタイルも美しく、本来ウエディングドレスに
流行はあまり関係ないのかもしれません。
時代をこえた「美」に感動させられます(^^)。

古書・1941年すみれ12号・口絵2.JPG

当局の圧力があったのか、時勢への配慮か、
当時法制化された国民服の内閣告示もしっかり記載されています。

古書・1941年すみれ12号・口絵3.JPG

こちらは生地店の広告。いまみるとレトロっぽいのがおしゃれ。
当時のモダンガールの好みをかいまみるようです。

古書・1941年すみれ12号・.JPG

実際の自分自身をかえりみるのはさておき(笑)、

「きれいなもの、うつくしいもの」に魅かれる気持ちはいつも大切にしたいですね(^^)。

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Last updated  2014.05.17 15:52:42
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