手もとにある、時事新報社刊『少年』。
えらんだわけではないのですが、偶然にも大正2(1913)年
の同年発行。
色刷り木版画ふうのほのぼの感。
当時の世界的有名人・極地探検家スコット卿の悲劇
などリアルタイムで本文にとりあげられています。
さすがは新聞社。
こちらは、ランダムに
明治44(1911)年から大正3(1914)年発行の実業之日本社刊・『日本少年』。
な・なんと、1冊200円の、ほぼ投げ売り状態(爆)でした。
これだから古書あさりはやめられません・・・。
すでに本文で竹久夢二、川端龍子といった
当時の新鋭が活躍なさっています。
ほどなくして『赤い鳥』『金の船』『コドモノクニ』等々
児童向け出版の隆盛でキラ星のごとく、
新たな才能が続々登場。
こちらは大正元(1912)年の『日本少年』増刊号。
乃木大将の自刃・殉死がすぐに子供たちにも届けられています。
表紙だけみていても、
昭和戦前の雑誌文化爛熟期(この約25年後?)
とは雰囲気が明らかに違いますね。
表紙も本文も、とても素朴でシンプルな感じです。
大正3(1914)年創刊・後発の『少年倶楽部』も
創刊当時はほかの雑誌と似たり寄ったりだったのでしょう。
20~30年間で、社会も政治も科学も生活の文化水準も、
時代が大きく様変わりしたであろうことを実感させられます。
やがて大正末期には他社ライバルを抜いて
少年誌トップの地位を確立した『日本少年』、
昭和時代の『日本少年』や博文館の『少年世界』も願わくばぜひ拝見したいですね。
上記の『日本少年』より
竹久夢二の詩画。
思い出
『郵便ほい
お上の御用で
えっさっさ』
『えっさっさ』
郵便脚夫のうしろから
学校帰りの子供等が
えっさえっさとついて行く。
『郵便ほい
お上の御用で
えっさっさ』
・・・いまみると、古き良き時代。
明治の終わりごろは、
または夢二さんが幼いころは
まだ飛脚のような郵便やさんがいらしたのでしょうか。
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