なかなか悟りをひらけません！

「日に日に、家の中からセイラの面影が消えていく気がするねぇ」

昨日庭を走り回るローラの姿を追いかけながら妻がポツンとつぶやきました。「当たり前のことだけど、なんか寂しいねぇ」とも。確かに、亡くなる1〜2ヶ月前まで元気に走り回っていたのに突然存在がなくなったから直後の喪失感は半端なかったはずなのに、すっかりローラだけの生活に慣れてしまっています。彼女が使っていたモノはほとんどローラに譲られました。昨日は少し汚れていた玄関フロアのブロックマットを3枚洗いましたが、結局汚れは取れませんでした。「そうか、これは晩年のセイラがお粗相をした後のシミだったのね」そう納得しながら仕舞いました。そんな昨日は、セイラが逝ってちょうど49日めでした。靴下を履こうとしてドアのヘリでしこたま膝を打って悶絶した妻が「セイラが『私の事忘れてるでしょ』て言わんばかりに一発かましてきたのかも」と苦笑い。

ローラの突然のギャン鳴き癖が治るどころか返ってひどくなって行きます。集団で走っている若者を追いかけたりスケートボードのゴロゴロ音に騒ぐのはわかるけれど、家を出るなり突然騒ぐのは何なのさ？原因がわからないから制御のしようがない。トラックが走る外が怖くて、子どもがワーワー騒ぎながら暗闇を脇目も振らずに一目散に走るみたいなそんな心境なのかしら。セイラが居なくなってから一層激しくなった気がします。相変わらず声が甲高いからみんなこっちを振り向くのよ。早く成長しておくれよ。