風のように

私はビールが大好き！大好き！大好き！である。
そして、ビールはどこで飲むと一番旨いのか？と訊かれると、迷わずに「甲子園のライトスタンド！」と答えるだろう。

ナイター照明のカクテル光線に照らされて、ミドリ鮮やかに浮かび上がった芝生をスタンドから眺めていると、疲れきった気持ちがいつの間にか消え去っていく。

ここで飲むビールの味は、この世のものとは思えない未体験ゾーンの味で、舌の味覚が１億倍ほどに倍増するほどの味わいを体験することができるのである。
ただし、これは阪神タイガースが勝っているときのみの現象で、負けているときは１億倍ほどマズクなるのも事実である（笑）。

と言うことで、たまには甲子園の外野席に陣取って、ナイターを肴にゆったりとビールを飲もうかなと思いきや、なんと今シーズンの前売り券はすべて完売になっているではないか。

それじゃ、当日券を買って入ろうかな～♪と甘い考えでいると、当日券は前日から徹夜で並ばないと買えないらしい。
そう言えば、以前、朝の８時半頃に球場の前を歩いていたら「本日の当日券はすべて売り切れました。悪しからずご了承ください・・」とアナウンスされていたのを思い出した。

どひゃ～！朝の８時半で売り切れかよ！？
最後の希望は、金券ショップでチケットを買う方法があるのだが、この考えもチョー甘かった。
なんと、巨人戦の外野席（正規で１８００円くらいと思う）が、３００００円の値段で売られているじゃあーりませんか！！

こりゃ、今年はダフ屋が大儲けできる当たり年やな。
しまった～！こんなことなら先に買っておけば良かった。
そうすりゃ、商売できたのにぃーー、と悔しがっても後の祭りである。

ありゃ、いつの間にか「ビール」が「ダフ屋」の話になってしまっているじゃないかい。失礼しました～。

それで、甲子園で飲むビールであるが、私はいつも球場のウラ側西１００メートルにある酒屋で、缶ビールを買っている。
銘柄は「★」
そう、「男は黙ってサッポロビール」である（メチャ古いコピーです）。
このサッポロ黒ラベルは、ホップの効き具合といい、キレといい理想的なバランスを保っていて、非常にヨロシイ。
（あくまでの個人の感想ですので・・）

ちなみに球場で販売されているのはアサヒスーパードライである。このビールも飲みやすくていいのだが、球場の中で買うと「べらぼうに高く取られる」のでご注意を！
たとえば、
５００MLのロング缶の場合、自販機では２９０円くらいで買えるが、球場で買うと６００円も取られてしまう。
また、３５０MLのノーマル缶も４５０円と、このデフレ日本の中で唯一ここだけはインフレがまかり通っているのである。

だから、ビールに関しては、飲む分だけあらかじめ酒屋さんで入手しておくことをお勧めする。ただし、入口で缶ビールを持ってることがバレルと、紙のコップに移し変えるように命じられるのでご注意を！
これは、昔むかし酔っ払ったファンが、スタンドからビール瓶を外野手の頭めがけて投げて、それが不幸にも命中した（らしい）ことがあって以来、警備が厳しくなったとのことである。

そんなアホなことをする奴がいると、せっかくの酒がまずくなるじゃないかい。人様に迷惑かけたらあきまへんで～。

と、今回はどちらかというと雑学ネタになってしまったが、それにしても阪神タイガースの試合を観ながら飲むビールは旨いものなのである。

胴上げの瞬間はビールで乾杯だぁぁぁ！！