カテゴリ:博物館・美術館
4回にわたって恐竜の話を続けてきたが、この博物館は決して恐竜だけの博物館ではない。
サイエンスもカルチャーも幅広く楽しめる、そして何回訪れても勉強になるのは間違いない。 北九州市立いのちのたび博物館 福岡県北九州市八幡東区東田 JRスペースワールド駅近く、イオン八幡東が目印 ほかにこんな展示物が ニッポンサイ 新生代第4期更新世 日本にもサイがいたんだね・・・。 サーベルタイガー 昆虫たちもたくさんいるぜ! ヘラクレスオオカブト(上) ネプチューンオオカブト(下) オオクワガタなど日本のクワガタがいっぱい 小倉城のジオラマも・・。歴史エリアも充実!! 今回おいらが訪問したときに、「有明海 干潟を育む生き物と文化 ~中尾勘悟写真展~」が開かれていた。 かつての日本では当たり前のように存在していた「干潟」も、埋め立て、乱開発で多くが姿を消してしまった。 干潟が形成される条件として、外海から十分隔離されていることがある。 有明海の周りを地図で確認すれば一目瞭然だが、外海からの大波が見事に天然の要塞を築いている。 そしてその干潟には、特有の生態系が営まれている。 ムツゴロウはその代表で、彼らはなかなか分解できない汚染物質を浄化する貴重な役割を担っている。 ほかにも季節によって色が緑、橙、紅、黄と変化することから名づけられた「シチメンソウ」や2億年前から命をつなげているカブトガニ(7齢のカブトガニを見ることができた)、ズグロかもめ、アオギスなどの生き物が絶滅の危機にさらされていることを知った。 シチメンソウ(アカザ科マツナ属)は塩性植物という、塩分に弱い葉緑体の性質を克服して、干潟に適した植物だったが、福岡県内では既に見られないくなった。 一見泥地にしか見えない干潟が実は生き物を育み、地球を浄化させる貴重な聖地なのだが、バカな政治家によって諫早湾は干潟の機能を失ってしまった。 そのバカは「ムツゴロウがかわいそう」の声に対して「ムツゴロウは可哀想でタイは可哀想じゃないのか?ムツゴロウは不味くてとても食えない。」という暴言を吐いていた。 あえてこのバカに言わせてもらう。 「とても不味くて食えないのは傲慢無知なお前のほうだ!!」 恐竜たちに出会えて楽しかったが、同時に生態系を守るためにしなければならないことも同時に教えられた。 「いのちのたび」は古代のロマンと進化という夢を与えてくれる。しかし同時に失った者たちの悪夢も忘れてはならない。 この2つを同時に考えることこそが「いのちのたび」という飛行船を次の世代に繋げていく布石になっていくと思う。 最後はちょっと気持ちを抑えられなくなったが、見ごたえのある博物館だった。 朝一発目(9時開館)にやってきたのに、出てきたら既に12時前だった。 予定より大きく時間をオーバーしたが、それでも「ちょっと見足りなかった。」と思うほど、内容満載だった。 朝少し薄日が射していたが、今にも泣き出しそうな空模様に変わっていた。 「さぁ、道の駅めぐりに行こう!!」 愛車は八幡、黒崎、直方を通って英彦山方面に・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[博物館・美術館] カテゴリの最新記事
|
|