スティング (1973年・米)
★結末はわかっているのに…何度も見たくなる作品です★今回のレビュー、本当はもう何日か前に書く予定でした。今更になってしまうのですが…先日、俳優のポール・ニューマン氏が亡くなりました。ご冥福をお祈りいたします。俳優業も引退宣言をし、また病気だという報道もあったので、変な言い方になってしまいますが「予想していた」ニュースではありました。しかしとても寂しいニュースです。多くの映画に出演されていたので、今回どの作品を取り上げようか散々迷ったのですが、こんなニュースの時だからこそ、逆に明るい作品を…と思い、大好きな作品のひとつである『スティング』をチョイスしてみました。師匠を殺された若い詐欺師と、彼と組んで詐欺師ならではの復讐を図る大物詐欺師の活躍を軽快に描いたコメディ映画です。~STORY~1936年・シカゴ。詐欺で日銭を稼ぐ若者・フッカー(ロバート・レッドフォード)は師匠のルーサーらと共にモットーラという男から大金をせしめる事に成功。しかしその大金はドイル・ロネガン(ロバート・ショウ)という大物ギャングの手元に渡るはずの金だった。フッカーがギャンブルで派手にお金を使ったために犯行は発覚。師匠のルーサーはロネガンの手下によって殺害されてしまう。親同然の師匠・ルーサーを殺されたフッカーは復讐を誓い、伝説的大物詐欺師であるヘンリー・ゴンドーフ(ポール・ニューマン)の元を尋ねる。しかしゴンドーフは娼婦であるビリーの経営する屋内遊園地に居候中、酒浸りの体たらくだった。そんなゴンドーフだったが、フッカーの思いの強さと旧友ルーサーを殺された自らの怒りから復讐戦を決意。昔の詐欺仲間を呼び集めロネガンを徹底的に騙す大がかりな作戦を練り始めた…。ミステリー小説などでもそうなのですが、オチや犯人がどんなに意外で驚いても、二度と読もうと思わない作品もあれば、わかっていても何回も読み直したくなる作品もあります。映画で言えばこの作品は後者。初めて観た時の興奮感は2度と味わえないと知っていながら、それでも何度も観返したくなる作品です。ストーリーが面白いのは勿論の事、テンポの良い展開、溜息が出るほど素晴らしい30年代ファッション、一度聴いたら忘れられないテーマ曲、センスの良い映像、爽快感…などなど、ここまで完璧な作品にはなかなかお目にかかれません。そして『明日に向って撃て!』に続いての共演となったポール・ニューマンとロバート・レッドフォードの名コンビ。二人とも本当に格好良い!!彼らの共演作はもっともっと観たかったです。どんな作品でもそうなんですが、殊にこの手の映画は未見の方の為に絶対にネタばれしてはいけないので、なかなか感想を書くのが難しいのですが、「実は観たことないんです」という方がいましたら是非鑑賞してみてください。 ↓にほんブログ村ランキング参加中! 応援クリック、宜しくお願いします。 ■スティング THE STING 1973年・アメリカ 監督:ジョージ・ロイ・ヒルスティング評決ハスラー明日に向って撃て! <特別編>