カテゴリ:本・漫画
「おでんくん」の原作者で「ミラクルタイプ」にも出演しているリリー・フランキーの自叙伝。
波乱に満ちた一風変わったリリーさん親子3人の物語。 ベストセラーになり、単発ドラマ、月9ドラマ、映画化と快進撃を続けている話題の作品。 ようやく図書館の順番が回ってきたので、今さらながら読みました。 文章自体はあまりいい出来とは思わなかったけど、山ほどでてくるエピソードは面白い。 変わり者で貧乏&自堕落な生活を送るボクと、明るくしっかり者で懐の深いオカンのエピソードがメインだが、言動もファッションも破天荒なオトンが絡むエピソードのインパクトがデカイ。 オトンとはずっと別居状態で、普段オトンがどんな生活しているのか、謎に包まれている。 数年に一度ボクの節目に現れては、一言二言コメントを残して去っていくが、これがたまらなくいい味を出している。 しかも、このコメントが妙に的を得ていて、ボクの決断の後押しになっていたりするのが笑える。 父親としては評価していなくても、経験豊富なアドバイザとしては一定の評価をしているのではないだろうか。 オカンへの愛情はストレートにたっぷり描かれており、分かりやすいし、いい話だと思う。 でも、この本を魅力的にしているのは、”時々”登場するオトンへの遠まわしな愛情だと思う。 リリーさん役にオダギリジョーや速水もこみちってのは、あまりにもかっこ良すぎる。 貧乏も自堕落な生活も、男前だとそういうスタイルもありかなと思えてしまう。 単発ドラマの大泉洋あたりが丁度いい。 ■東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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