日本人の主体性のなさは,子育てに影響を与える。
一度,職員室で「日本人の主体性のなさ」が 話題になったことがあります。個性とは,和して同ぜず。 自由とは,自ら由とす。 カントはさらにこういいました。 自由とは,自律と同義で,自己統制である。 さて,子育てに目を向けましょう。 子どもの好き勝手にさせることは, 個性を尊重することでもなんでもありません。 それは,放任という育児放棄だと思います。 子どもの躾に関して,日本人は あまりにも子どもに寄り添いすぎては いないでしょうか? 毅然とした態度で, 子どもと向き合うことが, 学校でも家庭でも求められていると思います。 日本人の主体性のなさをあらわすクイズがあります。ちょっと考えてくださいね。世界各国の人々を乗せたある豪華客船が沈没しそうになったとき, 救命ボートを争ってパニックになっている 乗客たちに向かって,船長はこういいました。 「怪我人や高齢の方,ご婦人や子どもを 優先させてください。」 しかし,それでも,我先にと救命ボートに向かう 争いは収まりません。 そこで船長は,ドイツ人の客に向かって こういいました。 「救命ボートの優先順位は,ルールによって 決められています。」 「ルールであれば従いましょう」とドイツ人たちは 争いを止めたそうです。それから船長は,アメリカ人の所へ行き 「譲る事によって,貴方は英雄になれますよ。」と 呼びかけました。 「それならば」とアメリカの人たちはガッツポーズで 譲りました。 次に船長は,イギリス人の所へ行き 「あなたは紳士ですね。」 イギリスの人たちは,さわやかに微笑んで譲りました。 そして船長は,その横にいるイタリア人の所へ行き「ここで譲ることによって,貴方は女性にもてますよ。」とささやきました。するとイタリア人は「もちろん,そうさ!」といって,譲っていきました。さて,ここで問題。日本人に対しては, この船長,何と言ったのでしょうか? 答えは次回! 日本人の主体性の無さが,躾にも 現れているお話をします。