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カテゴリ:放浪記
翌朝、ひとっ風呂浴びてゆっくりとホテルを後にすると、
もうすでに外は猛暑でござんした(--; いや~東京は暑いっすね、本当に。 歩いて10分ほどで新小岩駅前のマックに逃げ込んじゃったりして。 帰りは17時半のバスなので、日中はかなり時間が取れるスケジュールなんですが、 ちょっと渋谷で見たい映画があったので、それを見るために移動開始です。 TOKKO「特攻」 (公式サイトはこちら) 終戦記念日が近いとかそういう意味じゃなく、 アメリカで生まれ育った日系2世である、 プロデューサーの女性の視点から見た特攻というものが、 いったいどう描かれるかに興味が有ったのですよ。 この女性のおじにあたる方が、 じつは特攻隊員として訓練を受けていて、 しかし死ぬまでその事を誰にも語らずじまいだったので、 この女性にとってはとても優しいおじさんという印象だったそうです。 そのおじがアメリカでは狂気の象徴を意味するカミカゼだったと言う事実。 彼らの足跡をたどり、真実を知ろうとするというドキュメンタリーな映画でした。 この映画には数人の特攻隊として訓練を受け、 生き残った方々の生の声が出てきます。 そこには、本当にリアルな言葉が次々と出てくるんですよね。 出撃前に撮った写真を見せて、 「ほら、死相が出てるでしょ?」と語る人。 「30分間必死に逃げた空戦を終えたら、どうでも良くなっちゃったんだよね。 で、もう(特攻は)辞めようやと」 今まで美化された特攻隊員のイメージとは かけ離れた、体験者が語るリアルな言葉だと思う。 自己犠牲の賜物、国を守った英雄、軍神、 そんな風に祭り上げられる風潮が有ると思う。 そして、海外では狂気の沙汰、狂信者と恐れられる。 でも、実際の彼らがまぎれも無く普通の人間であり、 喜怒哀楽を表す事が出来る、その辺に良く居る若者だった。 なんかね、見終わった後に悲惨なテーマのはずなのに、 妙に心穏やかな感じがしたのは、 この映画が彼らの本音を引き出すことに成功したからじゃないかと思ったり。 彼らが特殊な人間じゃないって事が表現できていて、 それが素直に共感出来たから。 上映映画館が限られてるのがちょっと残念な映画。 ネットだけじゃ知りえない本音を垣間見れる、 貴重な映画なのでぜひいろんな人に見て欲しいと思いました。 映画館を後にして、バスの出発地点のある新宿へ。 今回もなんか実り多い遠征になりました(^^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 13, 2007 11:19:16 PM
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