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カテゴリ:有川浩
11/27(日)
おはようございます。 昨日は読書日記なしにもかかわらず、たくさんのご訪問とコメントありがとうございました。 有難いことと心から思っています。 引き続きよろしくお願い出来ればと存じます。 今日も良い1日でありますように。 有川浩『ヒア・カムズ・ザ・サン』新潮社。 出版社の編集部に勤める古川真也は、何かに触れると人の思いが見えたり、聞こえたりするという不思議な「気づき」があった。 その「気づき」のせいで、損をすることも得をすることもあったが、社会人になってから、とりわけ作家の編集者という感情の塊のような人を相手にする時に、その「気づき」に助けられたことが多かった。 同僚の大場カオルは、愚直で一生懸命が取り柄の編集者で、ヘマも多かったが、そのカオルを評価する作家も多く、真也は嫉妬を感じている自分に気付かされるのだった。 そんなカオルのもとに、父・白石晴男が帰国するという知らせがもたらされた。 脚本家として成功しつつもプロデューサーと衝突し、アメリカへ離婚までして単身渡った父が帰ってくると言うのだった。 アメリカではHALという名で活動をし、脚本が映画化されるなど話題の人物であるだけに、編集部は独占取材を目論み、カオルの母・輝子まで同席させることに成功した。 ところが、カオルは長い間、家族を放っておいた父に対し素直になることが出来ず、会うことを拒絶していた。 真也を始めとした皆のとりなしで何とか会うことは了承したが、カオルは当日HALに会った際に渡された手紙を受け取らず、出ていってしまった。 代わりにHALから渡すよう依頼され受け取った真也は、その手紙に託された強烈なまでの思いに圧倒されると同時に真実を悟ったのだった。 新作です。表題作と「ヒア・カムズ・ザ・サン parallel」の2作収録。 相変わらず、ホロリとさせてくれる良い物語でした。 どちらの作品も父の娘を想う気持ちが苦しいまでに切なくて、涙を誘う内容となっています。 有川ファンならお馴染みだと思います。 装丁も素敵でおススメです。
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