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ドストエフスキー『白痴』【再読】その1
ドストエフスキー『白痴』【再読】その2 ドストエフスキー ドストエフスキーという人は、心理学的にも優れた目を持った人だったと思います。 この世で最も多い種類の世間一般的な人間と言うものを、実に適格に説明しておられますので、ココ結構自分にはツボでおもしろかったので、ちょっと長い引用を。下巻の263ページあたりからです。 実際のところ、金もあり、家柄もよく、容貌もすぐれ、教育もあり、ばかでもなく、おまけに好人物でさえあり、しかもこれという才もなく、どこといって変ったところもなく、いや、変人といったところさえなく、自分の思想をもたず、まったく <<世間並み>> の人間であることぐらいいまいましいことはないであろう。財産はある、しかしロスチャイルドほどではない。家柄はりっぱなものだが、いまだかつて世に知られたことはない。風貌はすぐれてはいるが、きわめて表情にとぼしい。教育はちゃんとしていながら、とくに専門がない。分別は持っているが、自分自身の思想は持っていない。情はあるが、寛大さに欠けている。何から何まで、こんなふうである。世間にはこうした人たちがうようよしており、われわれが想像しているよりもはるかに多いのである。彼らはほかのすべての人びとと同様、大別すると二種類に分けられる。一つは枠にはまった人びとであり、もう一つはそれよりも <<ずっと聡明な>> 人びとである。前者は後者よりも幸福である。枠にはまった平凡な人にとっては、自分こそ非凡な独創的な人間であると考えて、なんらためらうことなくその境遇を楽しむことほど容易なことはないからである。ロシアの令嬢たちのある者は髪を短く切って、青い眼鏡をかけ、ニヒリストであると名乗りをあげさえすれば、自分はもう眼鏡をかけたのだから、自分自身の <<信念>> を得たのだとたちまち信じこんでしまうのである。またある者は何かしら人類共通の善良な心もちを、ほんのすこしでも心の中に感じたら、自分のように感ずる人間なんてひとりもいない、自分こそは人類発達の先駆者であると、たちまち信じこんでしまうのである。またある者は、何かの思想をそのまま鵜のみにするか、それとも手当りしだいに本の一ページをちょっとのぞいてみさえすれば、もうたちまちこれは <<自分自身の思想>> であり、これは自分の頭の中から生れたものだと、わけもなく信じこんでしまうのである。もしこんな言い方がゆるされるならば、こうした無邪気な厚かましさというものは、こうした場合、おどろくほどにまで達するものなのである。こんなことはとてもありそうもないことであるが、そのじつ、たえずお目にかかる事実なのである。 ではまた次回に続いちゃいます。 ココをクリックしてランキングUPに御協力をよろしく ! 【楽天ブックス】ドストエフスキー『白痴』 ★祝!楽天市場創立8周年記念!★ ポイント8倍キャンペーン 5月5日(木)23:59 まで。 こちらもポイント8倍やってます! オススメなので是非見てみてくださいね。 シルク強撚糸ニット、めちゃめちゃイイですぜ。 シルクは薄くて軽くて暖かくムレないんです。身体にもすごくイイんだって ! コレはほんとに薄い。便利ですよ~。このお値段は買いでしょう ! 夜会巻きの季節ですね。 ターコイズで夜会巻き。なんて素敵なんでしょ ! 好みとしては、スワロなしのターコイズがあったらええな~と思うのだけど… ターコイズスワロの新コーム入り!お任せ送料無料福袋楽天総合ランキング3位獲得!【納期5月中旬】 タイムセールもお見逃しなく~ ヘヴンズさんのゴールデンウィークセールは、欲しいものばっか出してくれちゃって困ります。 これは年中オススメ福袋。はじめてさんじゃなくても購入できます ! おためし福袋上-1・シルクインブラ おためし福袋下-1・ローライズガードル【楽天野球団】 ヘビです~ ヘビグッズ専門店「GoldenSnake」 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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