カテゴリ:美術・芸術鑑賞
国立新美術館にモディリアーニ展を観に行きました。 祭日に行くとは無謀な・・・と自分で思いましたが、実はコレと薬師寺展のチケもらってありまして(^^;)、さすがに薬師寺展は避けました。昨日NHKで特集やったばかりだし~~ でも混み具合はそこそこ、といった感じで、地獄のような混み用ではなく、ストレスも少なくて済みました。 モディリアーニのルーツがわかる、なかなか興味深い美術展でした。 私、以前、箱根でモディリアーニの彫刻を見まして (こちら)、絵画制作の中の発展した形かと勝手に思っていたのですが、逆だったんですね。 モディリアーニはプリミティヴ美術 (アフリカやオセアニアなどの民族美術) から影響を受け、そして、ブランクーシからの強い影響もあり、彫刻を制作するようになり、古代ギリシャの芸術「カリアティッド」(女性をかたどった柱のことだそうです) をめぐる実験として、彫刻の下絵として、あるいは独立した作品として、「カリアティッド」と題された絵を、いくつも描いています。 この「カリアティッド」の初期の作品は、棟方志功を連想しちゃいました。 あの首の長い、瞳のない絵は、彼の彫刻の発展系だったんですね。 彫刻も展示されていれば、さらに良かったのに、とちと残念でしたが、箱根で見ていたのを思い出していました。あの作品はとても好きです。(こちらに写真が出ていますが、ちょうどブランクーシの下になってます。ブランクーシからの影響も、にゃるほど~~です。) この前の新日曜美術館で、彫刻を断念したモディリアーニの失望ぶりを、「絵画よりも彫刻の方を上に見ていたのでしょうね」と話されていましたが、え~ッ?そうかなあ、と思ったんです。 研究を重ねに重ねてきた事を中断しなければならなかった無念さだったんではないでしょうか。彫刻がどうの、絵画がどうの、と言うより。 そして、瞳のない目に、モディリアーニの生涯を思わせる事もあり、うつろな人生とか空虚さ、などを連想し、暗い暗~~い絵、という印象が強かったのですが、そんな目も、彼の彫刻から来ていることを知ると、同じ絵に別の要素も見えてきたりして、おもしろかったです。 瞳のない事で強調される、全体の美しさなどですね。 今回印象的だったのが、マリー・ローランサンをモデルにしたという「女の肖像」の美人なこと! 決して他の作品と違って写実的だとか言う訳でもないのですが、ちゃんと美人に描かれています。(笑) ジャンヌも良いですね。 ジャンヌの写真がありましたが、ほんとに美人!少し影のある美人で、かわいくて、男前のモディリアーニと、とっってもお似合いだと思いました。 モディリアーニは、すごくカッコつけた写真が有名ですが、あれはあんまし好きではなく・・・別の写真がハンサムでした。 鉛筆画もたくさん展示されていたんですが、風景画があったですよ!これがまた良い!モディリアニの風景画って初めて見たと思います。 ところで、国立新美術館は2度目なのですが、前回は金曜仕事帰りに乃木坂駅直通で見て帰ってきたので、せっかくの外観を見なかったので、今回は!と思い・・・いやはや、すごい建物です。 IMG_4256 posted by (C)SEAL OF CAIN あとはこちらを~~ *今回はGWに兄家族が来られない事になり、自分の時間も出来る事だし、ギターの練習をきちんと!と思ったものの、今日出掛けたし、カレンダー見たらゴールデンウィークって言ったって、休み3日しかねーじゃん!!と気付いた私に愛の1クリックを~~~。・゚・(ノД`)・゚・ 切実に時間がほすぃ~~ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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