WHITE ALBUMの第5話を見ました。
第五頁 邪魔をするのが、近しい人間だけとは限らない。知らない人ほど、手厳しい
由綺のシャワーを待っていた
冬弥がシャワーを浴びて上がってくると
由綺が既にベッドの上で眠ってしまっていた。
由綺の寝顔を優しく見つめる
冬弥は結局何もできないまま、
由綺のマンションから出ていくのだが、マンション前には
由綺のマネージャーである
篠塚弥生が来ていた。
「まだ寝てますよ。寒ぃ…。何もしてませんよ、指一本触れてない」
「そんなことはどうでもよろしいのです」
「どうでも、ですか…」
「どこかにカメラを意識したり、部屋のカーテンは閉めていましたか?」
「いましたけど…」
「ご自宅までお送りします、お乗り下さい」
弥生に家まで送ってもらう
冬弥。
「会うなとは申しておりません。どうぞ会ってあげて下さい、由綺さんがお望みなら。そして、由綺さんが許すまで」
「由綺が許しても状況が許さない、と?でもそれならこれからの方が…。じゃあこれからずっと俺達…」
「明日のことはわかりません、誰も」
「さっきカメラって…由綺みたいなデビューしたての新人がそんな神経質になる必要はあるのかな…?」
「理奈さんはデビュー直後に標的にされています。緒方英二の妹という冠を脱いで、名実ともに一人歩きを始めた頃で、覚えてらっしゃりませんか?」
「いや、言われてみればそんなこと…」
「その時、部屋には当時の制作部長と外のイベントプロデューサー、そして私と理奈さんがいました。制作部長がタバコを切らしたと懐を探り出し、ごく自然に理奈さんが立ち上がりました。私にはそう見えました。実は制作部長がさり気無く促した。その時には分かりませんでした。居合わせた写真誌のカメラマンが自販機でタバコを買う理奈さんを撮影し、その写真が…」
「居合わせた…?」
「制作部長がセッティングしていたのです、全て。翌日部長は失踪しました。写真誌は発表され、理奈さんの写真はファンの…いえ日本中の好奇の目に晒されました。私は理奈さんの担当を解かれ、緒方プロデュースの管理を全て外で発注するようになったのです。表面上は経営を退くという対外的な名目で」
「その部長はどうして…?」
「後で分かったことですが、かなりの額を使い込んでいました」
車内から出た
冬弥と
弥生は
由綺の仕事の邪魔になっていると告げられる。
「タダでとは申しません」
「手切れ金ですか?ハハ、笑っちゃうな」
「だって藤井さん、お寂しいでしょう?由綺さんがいなくなったら…」
「な、何のつもりですか!?」
車で部屋まで送ってもらい、寝ていた
冬弥のもとに私服の
弥生が訪ねてくる。
経費とはいえ、
弥生とデートのようなことをする
冬弥。
「つまり買収ってことか…」
「お付き合いいただきたくて…。私は由綺さんの代わりにはなりませんか?」
弥生にキスされても熱のない人形の唇だと感じる
冬弥。
「御入用でしたらいつでも仰って下さい」
慌ててタクシーから降りた
冬弥が部屋に戻ると、
美咲から学祭での台本が届いていて意見を聞かせてほしいと封筒に書かれていた。
美咲のシナリオを読み進めながら
弥生のことを思い出していた
冬弥だったが、
理奈から電話がかかってくる。
相談事があった
理奈の頼みを断った
冬弥に、
由綺からも電話がかかってくるが知ってて出ずにいた。
冬弥を待っていた
美咲のもとに演劇部の眼鏡の男性が近づいてきて、二時間待って面白くなるのかといって
美咲のシナリオの審査を始める。
そして、シナリオは選ばれたものの、衣装と小道具を押し付けられてしまう
美咲。
はるかは
由綺から預かった数字が羅列されているメモを
冬弥に渡す。
「今夜は寝ません、待ってます」
「おま、何言ってんの?」
「由綺からの伝言だよ」
部屋で横になりながら
弥生のことを思い出していた
冬弥。
「代わりになんかなるかよ」
冬弥に
美咲から電話がかかってきて、泣きつかれるのだった。
次回、「悩みを忘れるいい方法。他人のトラブルに首を突っ込んでみるってのは、どう?」
WHITE ALBUM 1
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